HIRO T'S DIARY
● 5月の日記 ●

5月1日(火曜日)

tt通信

お散歩が大好きなttです。ボクがお家にいても必ずこうやって前足でボクに寄っかかって「ねえねえ、お散歩いつ行くの?」と話しかけてきます。お散歩途中でもちょっと疲れたら「ねえねえ、抱っこしてよ。」が伝わる感じでこんな具合に寄っかかってきます。そう、ボクといるとttはいつでも寄っかかってくるのです。

でもほんとにttとはよく歩くようになりました。30分歩いていてもttが一緒だと退屈を感じることも、疲れを感じることもありません。ボクは1分100mの速さで歩きますから毎日大体最低3km。これはホントに体にいいことだと実感しています。

最後にまた来月までお目にかかれないのでご挨拶しなさいって言うとちゃんと正座してキョトンとしてました。

雑感雑記 #538 (5/01/07記)

「雲霞」

去年同じ時期の雑記にも書いた記憶があるのがこの時期に発生する羽虫のこと。
こやつらの群れ集う様は正に「うんかの如き敵の大群」で鬱陶しいことこの上ない。

ttと散歩しながら小走りに近所の家の生垣の横を通り過ぎようとしたら生垣のそばに蚊柱のように群れていた羽虫どもが俺様のスピードをよけきれず大量に顔にぶつかりやがった。

そのうちの数匹が目玉に飛び込んでそのままもがきながら目玉の中で昇天。
ゴロゴロの目玉をしばたいて「ワーワー」と気持ち悪がるボクを心配そうに見上げる tt 。

一夜明けた今朝も実はまだ目がゴロゴロと気持ち悪さが続いている。
五月晴れがめちゃくちゃ気持ちいい季節なのに、この不快感は許しがたい。

やつらはまとめて駆除されて当然だと思う。君はどう思う? うんか?ううんか?

雲霞(うんか)=雲か霞のように見えるほど、人が大勢集まっていること。

雑感雑記 #539 (5/02/07記)

「needless to say」

ここんとこどうも朝の調子がよくない。
起床してしばらく経っても、からだがどんより重く頭も冴えない。

一般人ならここで相当凹むんだろうが、ボクは自己管理の達人なので徹底した分析をした。

んが、残念ながらこれといった原因が見えなかった。
しかしそのまま状況を放置するのはよくないのでとりあえず昨晩は禁酒を決意。
それを聞いた家人は「何があっても絶対呑む人がいったいどうしたの?変よ、変!」とかえって気色ばむ。

由々しきボクの体調を一生懸命説明するが、納得せず「そんなこと言わずに軽い晩酌にしておけば?」ときた。

こんな一言でボクの固い決意がゆるぐわけが、いとも簡単にあった。
「んじゃ、ま、軽めってことで。」

今朝の目覚めは最高だった。爽やかだった。そしてからだは羽毛のように軽かった。
つまりここんとこのアルコール摂取量が尋常ではなかったことが判明しただけの事。

言わずもがなのことを今頃学習するおいらはサルなので今回は恥ずかしながらここでサル。
ウッキ〜。

雑感雑記 #540 (5/03/07記)

「呼称」

シャキシャキとカットをしてもらっているときに「わたしはやっぱり名前で呼んでもらいたいなあ。」と斉藤さんが呟いた。ウツラウツラのボクだったけど、「え、何が?」と思わず聞き返す。

彼女の言い分を要約すると、つまり外国ではファーストネームで人を呼ぶ習慣があるのに最近彼女の姪っ子が「おばちゃん!」と呼び出したのがお気に召さないらしい。

「せめて花子おばちゃんとか名前付きで呼んでくれたらまだあれやねんけど、なんか悲しいわ、あたし。」とやるせない乙女心を吐露。

聞きながら「ま、確かにその通り!」ととっても納得。
だから斉藤さんの姪っ子、そしてすぐに人のことを「おっちゃん、おばちゃん」と言ってしまう若者たち、ちゃんと花子おばちゃん、太郎おじちゃんと名前付きで呼んであげるようにしなさい。

最後になったがいつもボクのカットをしてくれる彼女は確かに斉藤さんなのだが、下の名前が花子がどうかは全く自信がない。

雑感雑記 #541 (5/04/07記)

「日記」

ボクのゴールデンウイークの一部を残すために今回は本当に昨日の日記。

番組を終え、いつもの番組仕込みをせずに万博へ向かう。
ものすごい数の人や車をかき分け午前11時過ぎにFunky Market会場に到着。
会場内も人の熱気で溢れかえっている。人見知りのボクが思わず後ずさるほどの数だった。

本部に顔を出して、早速ホリデースペシャル放送ブースに向かう。
シャーリーもマーキーもいないが西田新くんが孤軍奮闘番組を進行している。
強引に乱入して彼のペースをクチャクチャにしてあげたおいらは見上げた先輩と言えるだろう。
もちろん、そこでしっかりと募金に歩くことを告知してその後万博お祭り広場の会場のブースとブースの間をくまなく踏破した。

エデュケーションリーダーキャンペーン募金、ボクの総計は3万数千円。
募金をしながらリスナーのみなさんと写真を撮ったりサインをしたりニコニコの時間をたっぷり過ごす。

で、その後、高槻に向かって今年で9回目の高槻ジャズストリートに行く。
我が友、フライドプライドのライブが主たる目的だが、街中がジャズの音に包まれるという噂のこのイベント自体にも、もっそい興味があった。

車を停めて歩いてフライドプライドがライブをする会場に歩いて向かう途中に近くのグラウンドからフルバンドの音でグレンミラーが聞こえてくる。いや、まあ、しかし、気持ちいいことこの上ない。

フラプラのライブも会場満杯の1700人のお客さんをたっぷり魅了していた。
まだ高槻ジャズストリートを体験されたことのないみなさん、ぜひ来年は足を伸ばしてみてはいかが。あちらこちらから聞こえるジャズの音、最高です。

たっぷり満足で満腹の1日。
ものすごく疲れたし、いつもとは全く違う時間の進み方をした1日だったけど、それは確実にボクのゴールデンウイークでもあった。

雑感雑記 #542 (5/07/07記)

「ある日記」

ブログってのがブームで、ねこも杓子もウエブ日記を公開している。
ま、実際に猫とか杓子が書いた日記にはまだ出合ったことはないのだが。

暇があればあちらこちらネットサーフしながらいろんな人の日記を読ませてもらっている。
そしてこんな日記が目に留まった。

ビジネスホテルの朝、BGMのスイッチを入れるとFM802が流れてきたそうだ。
そしてボクの声を懐かしんでくれる。 と、まあここまではごく普通の日記。
ところが、問題なのはそのビジネスホテルの所在地。なんとそこは「北海道」だったのだ。

おったまげた。
北海道にまでボクの声が流れている事実にゼ〜ゼ〜となり軽いめまいを感じてそのブログを閉じた。

そして今、ボクは悩んでいる。
語尾にときどき「だべ」をつけるべきかどうかで悩んでいる。

どうだべ?

雑感雑記 #543 (5/08/07記)

「めんくい」

申し訳ないがボクは徹底的にメンクイだ。
メンクイし続けることに何のためらいもないくらいのメンクイだ。
そのボクが面食らうくらいのメンクイ状態になった話をしたげる。

麺ならそばでもうどんでもラーメンでもスパゲッティでもいくらでも食べられる。
は?そうだよ、ボクの言いたいのは「麺喰い」のことなんだけど、何か?

そもそもうどんだけを喰うために一泊で香川県を横断した実績を持つボクだが、残念ながらここんとこそういう時間を捻出することが出来なくて悶々としていた。

すると風の噂で大阪駅前第3ビルの地下2階が熱いと聞こえてきた。
早速出かけてみると空調の調子がよくないらしく、確かに熱かった。

ぐるりと地下2階を一巡り。確かに讃岐系のお店3店が競い合っている。
讃岐うどん通は「生醤油うどん」に限るというが麺喰い名人のボクは「釜玉うどん」で採点する。
理由は「釜玉うどん」の方が「生醤油うどん」より好きだからだが、何か?

3軒の内の1軒に入り「釜玉うどん」を注文。
世話焼きと思しき店主がボクをジッと見て「にいちゃん、日本語だいじょうぶか?」と聞いたので「ボク、ダイジョブデス、タブン。」と答える。「ほな、おっちゃんが1回だけ作ったるから、よ〜見とき。」と言いながらしょう油を垂らしゴマとねぎを振りかけて純正釜玉を仕上げてくれた。「これで良し、後は2本ずつくらいズルズルと、そうそう、それでええ。」と一挙手一投足を監視してくれた。

うまかった。んが、しかし量がいまいち不足気味。
だから麺喰い名人は次の1軒に入って同じく「釜玉うどん」を注文。
今度は「今から湯がきますのでしばらくお時間を。」と放置される。居心地はこちらの方がよい。

カウンター隣りにいた女性がボクに気づいたようで「あの、マーキーさんですね。」ときた。
「はい、マーキーです。」と返してもいいのだが、少し大人になったボクは「いいえ、ヒロ寺平でおま。」と答えた。「わっ、ごめんなさい、で、サインしてくれはる?」と言いながら彼女の出してきたのはパスポート。少したじろぐが、じっと見ると査証を押印するページに既に誰かのサインがある。誰のですかと聞いたら「え、これ?KABAちゃんの。」って答えが返ってきて、光栄なのでKABAちゃんの横にサインさせていただいた。

待つことしばし、やってきた「釜玉うどん」を見よう見まねで味付けをして喰った。
うまかった。湯がきたてなのがより一層うまさを感じさせた。量もたっぷりあったし、値段も若干1軒目より安かったのでボクの中では2軒目の「勝ち」となった。

これでB2戦争の3分の2を踏破したわけだが、そこで終わってもいいものなのか?
そんなことで麺喰い名人と名乗っていいのかと自問しながら勢いで最後の1軒も征服することにした。

他の2軒とは違いこの店は創作系うどんの店で「釜玉」はメニューになかった。
メニューで一押しのぶっかけ系を食したが、ま、可もなく不可もなくという程度だった。

ボクの雑記はいろいろな人が読んでくださってるようなのでここで店名を明かす愚挙は避けるが、この雑記でB2戦争に興味を持たれたのならあなたもぜひ。

好物の話なので長くなったが、今回はおいらの「うどんどんどん」の、ある午後を紹介した。
「どんだっ!」

5月9日(木曜日)

デビュー直後からだからもう丸10年以上のお友達UAが今朝のゲスト。でも調べてみたらボクのラジオ番組への登場はこれで3回目、しかもほぼ5年ぶり。ちょっと驚いた。でも、そんな時間的空白なんてあっと言う間に埋まってしまい、彼女ととっても楽しいインタビューが弾んだ。

先週久しぶりの両A面シングル「黄金の緑・Love Scene」をリリース。来月アルバムもリリースして秋にはツアーで動くそうだ。楽しみ。

インタビュー後BBSにたくさんのリスナーさんから「楽しかった!」コメントが来た。いや、ほんま、おいらも楽しかった。だから、UA、また近い内に帰ってきてちょ。

雑感雑記 #544 (5/09/07記)

「アルファブロガー」

知らなかった!ブログのカリスマさんをアルファブロガーと呼ぶことを!
無知を悔やんだ!そしてその無知がまた悲しくて悲しくてやりきれなかった。

かなりの人に読んでもらってると思っていたが、誰もボクのことをアルファさんと呼んでくれないので改めて指折り数えてみたら知りうる読者合計15人だった。トホッ。

んが、とっても悔しいのでちょっと調べてみると、どうやらアルファブロガーは「口コミ」で広がっていき誕生するものらしい。

「ちょっと、そこのあ〜た、ボクの雑記をさ、口コミってくれてるの? え、どうなの?」と気色ばむ。
もうこうなったら何が何でも目指せ!アルファブロガーなのだ。

だからもうちょっと調べてみた。
そうすっとアルファブロガーになる人たちのブログからは信頼できる情報、それも専門的情報が判りやすく発信されているらしい。それも多分経済系が多いのかな。

ガビ〜〜ン。無いのだ、ボクの雑記にはそゆ専門的情報が。判りやすくいうと「皆無」ということ。

さすがに泣いた。枕に突っ伏して泣いた。
泣きすぎて枕が涙でふやけてしまった。と思ったら枕はもともとフニャフニャだった。

もういい!すっぱりとアルファブロガーは諦めることにする。
αの次はβだからこれからは玉石混交のブログ社会の中でせめてベータブロガーあたりを目指すことにするっ!

フン、ベ〜タッ!

雑感雑記 #545 (5/10/07記)

「視界」

時々映画の業務試写に行く。
試写室は意外に小さいのだが、座席はゆったりと快適だ。
30人ほどで一杯になる試写室は当然来た者順に席に付く。
ギリギリに行けば残された隙間に座ることになりこれも当然選択の余地はない。

この間のボクが正にこれ。
試写室にはたったひとつの空席があるだけで、席に着いた途端に試写がスタート。

「ん?前が見えにくいぜ。どして?」 暗闇の中、目を凝らすと前の男だった。

座高が高い程度は試写室の適度な傾斜が普通は見事にカバーするのだが、その高低差を全否定したのはヤツの前髪の「ヒサシ」だった。

例えは悪いかもしんないけど、ちょうど全盛期ギンギンで前髪おっ立てまくっていた頃の工藤静香さんが前に座ったようなものだったと言えば理解してもらえるだろうか。ヘアスプレーでカチカチに固めてあるであろう、そのヒサシを後ろから「メリッ」とへし折ってやりたくなった。

ん?で、映画はどうだった?って?
工藤ヒサシが気になって、んなもの覚えてるわけないっ!

雑感雑記 #546 (5/11/07記)

「光陰」

リスナーさんから届くメッセージで考えさせられることがよくある。

過日こんなメッセージを受けとった。
「とにかく毎日が単調で時間が経つのが遅すぎる。毎日早く時間よ、経て!と念じて生活していた。でもふと人生は短いことに気づき、それからはゆっくりと過ぎる時間でもそれを楽しむように努めることにした。」とまあ、大体はこんな感じのメッセージ。

番組でも取り上げてボクもフォローを入れた。
「華やかそうに見える仕事をしていても基本的には同じルーティーンの繰り返し。それでも、よっく観察すれば同じように見えるものでも少しずつ違う顔つきをしていて、そこを楽しめるようになれば時間なんてほんとにアッという間に過ぎてしまうものよ。」とまあ、大体こんな感じ。

で、ボクもこの機会に改めて数えなおしてみた。
すると遂3日前に元服したと思っていたんだけど、実はもうあれから40年経っちまってた。

コワスギ・ケンセツ!  (超ローカル発想ダジャレにて御免)

雑感雑記 #547 (5/14/07記)

「帰り道 #1」

東京からの帰り、昼間の新幹線。 満席だった。
前夜泊まったホテルのネット接続費用1,800円が業腹でやや不機嫌に席に着く。

昼間の新幹線は活発だ。
アイマスクをして寝ようとしても回りの話し声が気になって寝られない。

特に真後ろに陣取った東京者のサラリーマン2人組み。
上司と思しきおじさんの声が、男の癖に甲高く寝られない。チッと舌打ちをする。

少し後ろにいる外人女性が喋る南部訛りの英語が、ボクがなまじバイリンガルなだけにスラスラ訳せちゃってそのせいでなかなか寝られない。チチッと舌打ちをする。

隣の窓際の席のおじいちゃんは蟹缶を開けて周到に用意した紙のパーティプレートに蟹肉を移しチビチビと日本酒で酒盛り中。この蟹缶からの匂いが生臭く鼻について寝られない。チチッチチッと舌打ちをする。

と、気づいたらそれでも1時間ほど寝ていたようだ。
「なんや、寝られるんや。」と苦笑い。

ショボショボしたボクの目に浜名湖の照り返しがキラキラとやさしく眩しかった。

雑感雑記 #548 (5/15/07記)

「帰り道 #2」

東京からの帰り、昼間の新幹線。満席だった。

見回すと同じ車両の外国人比率が異様に高い。しかもロン毛のグッドルキンガイが何人もいる。
ジャラジャラとジーンズに付けたキーチェインや、腕に入れたタトゥの雰囲気からどうやら日本にツアーで来ているロケンローラー系バンドの東京・大阪移動に出くわしたようだ。

ボクの安眠を妨げた南部訛りの女性もついでにこのグループに所属していて、「な〜んや。」と安心した。

ご存知ないかもしれないがボクはDJだ。
それも、口はばったいが相当ベテランのDJだ。

んが、残念ながら彼らに見覚えはなく、どうも初対面な気分もしないではない。
んが、なんつってもボク、ベテランだし、「う〜ん、誰だっけ?」と見覚えのないグッドルキンガイをグッド見つめるがやっぱしさっぱし分かんない。

"Who are you?"大作戦もチラッと頭をよぎるが恥ずかしいし、やっぱ相手に失礼じゃろ!
どうしよう、どうしようとオロオロしていたら新大阪に到着し彼らは消えていった。

DJに検定試験があってこの状況が出題されたら3級から5級に降格処分になるんだろうなと考えたら首筋が薄ら寒くなった。

んが、よく考えたらDJにはそんな資格試験がないので速攻しゃ〜せ気分になった。
そしてボクはこれからも今まで通りブイブイ言わせ続ける決心をしニタリとほくそ笑んだ。

5月15日(火曜日)

オンエアじゃないとこではチョコチョコ会っているとはいうものの3人揃っての番組はほんっと久しぶりの風味堂くん。6月から3ヶ月連続シングルリリースと気合い十分な状況で来てくれた。

左から渡くん、おいら、ジョン・トリくん、カッチャンの3人で風貌はほんと変わらないがつき合いも相当長くなってきたので、インタビューははっちゃけた。いやまあ、おもろかった。

6月には全国Zepp Liveツアーもあるし、なにせ今ビンビンに乗っている彼らである。そしてカッチャンの指輪はギンギンに光っている。

雑感雑記 #549 (5/16/07記)

「キタ━ (゚∀゚) ━ ━ ━ ━ ッ!! 」

もう数回登場して、またかと思われるかもしれないが、このさいトコトン。
例の何十年も終わりのない閉店セールを続ける大阪名物の靴屋さんのお話。

このお店に新しい垂れ幕がまた加わった。
今までは白地に黒文字の垂れ幕だったが、今回はなんと赤地の垂れ幕。
ものすごく目立っていて、いやでも目が吸い寄せられそして釘付けに。

「倒産セール!」と大きな文字が躍っていた。
遂に歴史ある閉店セールに終止符が打たれるのかとボクも他人事ながら万感胸にこみ上げる。

大文字の横に何やら小さな文字が添えられているので目を凝らして読んでみると「もうすぐ父の日だけにネ!」だって。

夜明けの車もまばらな交差点にボクの乾いた笑い声だけがエコーした。
ガチョ〜ン、ガチョ〜〜〜ン、ガチョ〜〜〜〜〜ン・・・・・・・・

雑感雑記 #550 (5/17/07記)

「good old days」

ガサゴソ整理をしていたら、テレフォンカードがたっぷり出てきたのでとてもうれしかった。

あ、わろたね、あ〜た、わろたっしょ?
「いまどきテレフォンカードかよ!」って鼻でわろたんんとちゃう?

ワナワナ・・・
あ〜たのような携帯セレブには過去の遺産かもしれないけど公衆電話ボヘミアンのおいらにとっちゃザクザク出てきたテレカは「うひゃひゃの小判」なのであるっ!

しかもわざわざ仕舞っておくくらいだからそれぞれ曰く因縁のあるテレカばかり。
中にはヒロ寺平さんがニッコリ微笑んでいるテレカまであり、これは恥ずかしかった。

一番すごいのは現役時代の新庄剛志くんと亀山努くんが「5」と「00」の背番号を見せてニカッと微笑んでいる一枚。

んっ?欲しいって?やなこったい!


ま、なんでもそうなんだけど、プラスとマイナスは常に表裏一体。
テレカ財閥になったせいでボクのお財布がテレカでブタになった。
公衆電話ボヘミアンのくせにテレカメタボ?ちょいと複雑。アハハ。

5月18日(金曜日)

我が友、バンバンバザールの3人が1年半ぶりに登場。これで番組には7回目。今回は6月1日にリリースの彼らの11枚目のアルバム One Day, One Month, One Year のプロモーションで来てくれた。1年12ヶ月を12組のアーティストと共に歌い上げている面白い企画のアルバムになっている。ごきげんなのでぜひ手に入れてください。

スタジオライブもアルバムから2曲やってくれたけど、ほんとにこの人たちはエゲツナイ!(これ、完璧な誉め言葉)ぜひライブにも行ってください。

帰り際スタジオ前でジャムったら、これがまあ、口を開けているだけなのに「絵」になった。やっぱ、こいつら、ただものではない!

雑感雑記 #551 (5/18/07記)

「感受性」

「動物的な嗅覚」という表現がよく使われるが、それは全くもって正しい。

過日帰宅したらマンション1階で3-4歳の幼女がパジャマのまま泣きじゃくっていた。
面識はないが間違いなくマンションの女の子でお昼寝している間にママはちょっとスーパーまでお買い物に出かけ目覚めた彼女がママのいないのに気づいて1人ぽっちの不安感から泣き出して廊下に飛び出してきたって感じ。

「もっと怖がられて火のついたように泣き出されたらどうしよう?」とボクの方が不安になったが放っておく訳にも行かず「おっちゃんとこ来るか?」と聞いたらコクリ。ママがお迎えに来てくれるまで家のソファに座ってシクシクとしゃくりあげていた。

前段が長くなったが、そのときの話し。

言葉を発することの出来ない tt がピタリと彼女に寄り添いソファにちょこんと座っていた。
まるで自分の体温で彼女の心を温めようとするかのように。

このとき喜怒哀楽、特に「哀」に対する動物の感受性のすごさを実感した。
またこのとき同時に tt を家族の一員に迎えてほんとによかったと心の底から思った。

雑感雑記 #552 (5/21/07記)

「好日」

言わずもがなのことを書くのは気が引けると言いながら、言わずもがなのことを書く。
なぜなら言わずもがなではあるが、それでも敢えて言うだけの価値があることだから。

つまりそれは今の「気候」。

「この気持ちよさはいったい何なんだ!」と道で隣りを歩く人の胸倉をつかんで首がガクガクするほど揺さぶりたくなるくらいだ。突然揺さぶられる方はたまったもんじゃないだろうが、とにかくそれくらい気持ちいいんだからしょうがない。

日本には四季がちゃんとあるからこそ春夏秋冬それぞれの風情を楽しめるとよく言われるが、ボクはこの清々しさがずっと続くなら四季なんてなくともいいとまで思ってしまう。

諸君、外に出よう、紫外線対策をして外に出よう。そして「好日浴」を楽しもう。
この「貯金」出来ない気持ちよさをやり過ごすのはあまりにももったいないから。

間もなくシトシトジメジメの梅雨がやってくる。

雑感雑記 #553 (5/22/07記)

「まだまだ」

午後7時なんばHatchでのライブの日。
午後6時、かなりの余裕をもってアメリカ村到着。

アメ村外れのニューライトで久しぶりのセイロンライス・カツ乗せを食するのが目的。

「ヒロさん、お久しぶり〜。」とおばちゃん、おっちゃん、おにいちゃんが迎えてくれる。
笑顔はいつでもいいものだ。

時間に余裕もあるのでプレイボールがかかったばかりの甲子園、阪神・横浜戦をテレビ観戦しながらディナーしようとビールなども注文して画面を眺める。

すると画面右下の得点が1回裏阪神の攻撃で既に8対6とリードされている。

「ワッ、何、おばちゃん、もう8対6になってんの?」と大声で腰を抜かす。
「ちゃうねん、ヒロさん、テレビが古すぎて、よ〜見えへんねん。」とおばちゃん。

テレビを再度凝視すると0−0が滲んで8−6に見えていただけだった。

神棚のようなところにチョンと置かれ「まだまだがんばりまっせ。」とばかりに現役を続ける旧式テレビのアブラまみれのブラウン管を眺めながら「そやからニューライトの味は今もパンチが効いててうまいんやなあ。」と改めてこの店の旨味・滋味を実感した。

雑感雑記 #554 (5/23/07記)

「糸」

痛飲=大いに愉快に酒を飲むこと。
暴飲=だらしなくガボガボと酒を流し込むこと。

「痛飲」すると、宴の語らいが楽しく残る。
「暴飲」すると、記憶が全部消えてなくなる。

過日FM802若手DJ3人と呑むことになった。
1軒目の焼酎バーで芋焼酎ロックをガツンガツン呑みながら会話がヒートアップ。

2軒目では若手の1人が「スコッチ」を呑むと言い出した。
若手の分際で「スコッチ」とは!と気色ばみそうになったが、そこは鷹揚に構えて微笑む。
「スコチだけにしいや!」とダジャレも言わずに、おいら、なかなかの先輩ぶりだった。
ところが覚えているのはそこまで、次に意識が戻ったのは事務所のベッドの上だった。

狐につままれた気分で記憶の糸をたどろうとするが思い出すのは2軒目の店でスコッチを呑み出したあたりまで。そこからは見事に記憶がない、本当に何もない。

でも、どうやら雨が降っていたらしく事務所ガレージにビニ傘を広げて干している。
傘は持ってなかったので、後で2軒目に電話して聞くと一旦店を出てすぐ戻ってきて「傘を貸して。」とちゃんと言ったらしい。また990円のタクシーのレシートもきれいに残っている。ミナミから事務所までどうやって運転手さんの道案内をしたんだろう?

沈思黙考しばし、素人判断で出した結論。

ベッドに倒れこむ瞬間まではフラフラでもなんとかしちゃうんだ、きっと。
で、倒れこんだと同時に体が、もうアルコール駄目と決定した時点まで記憶の糸をさかのぼっていきそこにハサミを入れ、切り取った糸をゴミ箱にポイっと放り込むんだろう。

どう、どう?違う、ね、どうなの?そこんとこ、どうよ?と専門家の意見を待つ。
そして「暴飲」はもうしないことに決めた。あ〜た、今わらたけどほんと決めた。

5月24日(木曜日)

レーベル移籍第1弾シングル「O'kay」をリリースしたばかりの日之内エミちゃんが番組初登場。

去年のミートザワールドビートでm-floと一緒に出演していて、その時にちょこっと話しをしたもののいつか機会があれば番組にと思っていたのが今朝実現したってわけ。楽しいインタビューの時間を過ごした。

学生時代放送部だったという彼女にちょっとDJをやらせてみた。そうすると、まだまだだったので本気モードで怒ってしまい、彼女を脅えさせてしまった。悪いことをしたかもしれない。あは。

雑感雑記 #555 (5/24/07記)

「through」

街中でビラ配りによく出くわす。

つっけんどんに対応するのもよくないので「ありがとう、でもボクには必要ありませんので。」ってオーラを発しながら軽く会釈して通り過ぎることにしている。

昨日午後事務所への帰り道、大きな交差点でおねえさんがビラ配り真っ最中。

ちょうど人波が途絶えて彼女に向かっていくのはボクひとり。
「こりゃ、やっかいなことになったな。彼女の気持ちを傷つけないようにしなくっちゃ。」と、とってつけた笑顔と共に近づいていった。

すると、あと数歩のところで彼女がプイッとそっぽを向いた。
「アリッ?どして?なんで?」と心の中は疑問符に溢れたが、そのまま通り過ぎそっと振り返ると彼女のビラ配りは笑顔と共に既に再開されていた。

また間違えられたんだね、外国の人に、きっと。
で、彼女の中でボクはいったいどこの国の人だったんだろう?
インドネシア?フィリピン?メキシカン?ネアンデルタール?ピテカントロプス?etc.と考えていたらすぐに事務所だった。

雑感雑記 #556 (5/25/07記)

「義務放棄」

どの職種でもそうであるが、基本的に「効率の良さ」が求められる。
ところが「効率」を求めすぎるあまり、その手段が陳腐化するのはいかがなものかと。

京都八幡市の中学校では英単語の語彙を増やすために「ゲーム機」を使ったところ効果があったそうな。
5ヶ月で中学3年生の語彙が4割増えたと大喜びされているらしい。

笑止噴飯!
初等・中等教育は、特に人と人が触れ合う「対面教育」が必須であるのは自明の理。

教育現場では職員がそれぞれの創意工夫で教育効果を上げるべきもののはず。
「効率」を求めるあまり教育委員会が率先して職員の現場努力を喪失させて「いいんかい」?

京都府八幡市教育委員会には一度取材を兼ねてお話しを伺わせていただこうと考えている。

(オンエアで取り上げたトピックとこの雑感雑記を重複させないように努力を続けているボクだが、この件だけは重複してよしとさせていただくことにした。)

5月25日(金曜日)

2度目の登場、Fonogenicoのなおこ(高山奈帆子)とマーくん(川口潤)の2人。今回はおとといリリースになったニューシングル「オレンジの砂」のプロモーションだけど、キーボードも持ち込んで全3曲入りシングルの2曲をスタジオライブでやってくれた。マーくんのキーボードとなおこの歌声は本当によくマッチしていて、気持ちよく聞かせてもらった。

前回2月に来た時、帰る前にトリオ仕立てでボクも一緒に気持ちよく歌わせてもらったので今回もとそばに寄っていくと「ア、モウ、ハイハイ、ヒロさんは十分ですから。」と丁寧に押しのけられて混ぜてもらうことが出来なかった。泣けてきた。

雑感雑記 #557 (5/28/07記)

「鴨」

うまいもんを喰ったら一言「うまいっ!」。これ基本。
それをなんだね、最近の女子は「わ、おいしかも?」などと言うらしい。
これだけはオジサン許せない、「わ、おいしい!」と素直に喜びなさい。

お誕生日にこっそりと準備されたバースデーケーキが目の前に差し出されると「びっくりしたかも?」などと言いながらくねくねするらしい。何を誰に媚びているのだ!んなもの、「わ、びっくりした!でもありがとう!」と素直に表現すればいいのだ!バンッ!

体言止でいいのだ。そこに感謝の念を込めればそれで十分。
中途半端な半疑問形には虫唾が走る。言葉の乱れ、つくづく嘆かわしい!
すぐに是正し給え!でないと、オジサン、ほんと怒っちゃうかも?

雑感雑記 #558 (5/29/07記)

「成金直前」

ATMをせわしく操作していたら、隣りの誰もいないATMからピーピー音が聞こえた。

こちらも忙しいので構わず操作を続けていたそうさ。
それでも隣りのATMからの警告音はピーピーピーピーと鳴り止まない。

「っさいなあ、ったく!」とこめかみに青筋を浮かべながらひょいと隣りを覗き込むと、前の人が引き出し操作だけして取り忘れたのであろう、1万円札の束がそこにあった。愚鈍な機械は、だからフタを閉めることも出来ずにピーピーわめきだしたというわけだ。

回りを見回しても誰もいない。ボクは躊躇せず2−30枚ある束をひょいと取り出した。
そしてその束を数えることもせずインターフォンで銀行に状況説明し取りに来てもらう手配を済ませ自分の操作をボクは黙々と続けた。

銀行の係員が来るより早くドカドカと足音をさせ喉からヒーヒーゼーゼーの音を発しながら中年のおじさんが蒼白な顔面で走り込んできた。「これでしょ?」と微笑みと共に差し出した1万円札の束をボクからむしりとったおじさんはそこでやっと安堵したようだった。

当たり前のことだが、いいことをし終えたボクも清々しい気持ちに包まれた。
ボクの態度は終始一貫威風堂々、泰然自若であったと自画自賛することにしよう。
ま、しかし、札束を発見した瞬間はさすがのボクもちょっとだけ、びっくりしたかも?

雑感雑記 #559 (5/30/07記)

「狐狗狸」

突如猛烈な睡魔に襲われることは誰にもある。

過日ボクの横で作業中のスタッフに呼びかけたが、ジッと前を見たまま返答がない。

「お〜いっ!」と大きな声で呼びかけて始めて、ハッとこちらを見た。
「ワッ、寝とったやろ、自分?」と詰るボクに対して彼女いとも冷静に「いえ、集中していて聞こえなかったんです。」ときた。

憎めない切り返しにニヤッとしながら、「まあまあ、そいでもええねんけどな、俺やったら『睡魔に襲われていました、すいません。』と言うな、やっぱし。」と極意を伝授したげたのだが、現場の空気がフリーズしてしまい再起動しなければならなくなった。

ボワ〜ン。

雑感雑記 #560 (5/31/07記)

「名物」

名物になるものにはそれなりの理由があるもので。

先日802のスタッフの女の子がどこかに行ったお裾分けに小さな大福を1個くれた。
選曲をしながら虚ろに「ありがと。」と言いながら「甘いもんはあんまり食べへんねやけどなあ。」と心の中で呟く。

でも選曲が一区切りして、もっかい眺めたら大きさもたいしたことないので「ちょっと喰ってみっぺ。」とかぶりついた。
うまかった。名古屋的に言うと「どえりゃ〜うみゃ〜でいかんわ!」だった。

「何これ、もうないの?」と気色ばんだが回りのスタッフは「ちょっと前まではインターネットで注文できたけど、もう今は愛媛のお店に行かないと買えないくらい貴重品の大福なのですよ。もう、ありません!」と冷ややかに教えてくれた。そしてその顔には「味わって食べないあなたがいけないのよ。」とも書いてあった。


二口で喰っちまった愚かさに唇を噛んだボクは視界を涙で曇らせながら誓った。
「霧の森大福ちゃん、今度は君を矢継ぎ早にまとめて10個食べてあげっからね。」と。

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