HIRO T'S DIARY
● 8月の日記 ●

8月1日(火曜日)


月の初めのtt通信です。我が家の末っ子ttくんはますます腕白さんになっています。でもまだまだパピーちゃんなのでいつでもどこでも眠くなってしまいます。2時間も起きているとキュ〜〜ンとお眠さんなのです。今月はそんなttくんをこっそりと。

週末、お疲れモードでお昼寝のパパの上にも平気で乗っかってきてス〜ス〜。
ちょっと前までひとりでおもちゃを振り回して遊んでいたと思ったらソファの上でス〜ス〜ス〜。
寝る子は育ちます。ttくん、ただいま2.8kgs!

雑感雑記 #343 (8/01/06記)

「風情」

町人風情が無礼千万と一刀両断!
サラリーマン風情が経営方針を云々するとは猪口才な!
一般市民風情で国政に口出しとは笑止千万!

とまあ、こういう場合の「風情」というのは「〜の分際で」と相当に対象を見下した響きを持ちます。

さて、ボクの職業はDJです。DJとは、特にミュージックステーションのDJとは、音楽全般にそこそこに精通していれば概ねよろしい。音楽はエンタテインメント分野に属するので面白おかしくあっけらかんとトークも綴っていればそれで十分。とまあ、このあたりが世間一般から見たDJの定義のようなものでしょう。ボクも当然エンタテインメントをしっかりと実践しています。ときどきオーバーランして「おやじギャグ」も連発したりしながら。(「時々以上でしょ!」との外野の声もありますが。)

加えてボクはエンタテインメント一色に留まらず、政治経済一般にいたるまでのニュース全般を積極的に番組内で取り上げます。ニュースはそれ自体が「ドキュメント」で大方の場合私論を差し挟む必要はありません。だからほとんどの場合は事実を事実として客観的にオンエアします。

でも、時として憤懣やるかたない事案や、非道な事件が報じられてきたらボクは「常識的な社会人」の1人としてコメントを加えることもあります。そしてそれは自分なりにT.P.Oをわきまえたものだと自負もしています。最近では相次ぐ凶悪事件の判決で「無期懲役」が出された時に極刑である死刑の次に、事実上有期刑である「無期懲役」しかないことを憂えると同時に犯罪者の一生をもって罪を償う「終身刑」制度があれば被害者遺族の気持ちはどれほど救われることだろうとコメントを添えました。

昨日こんなニュースに触れました。JR福知山線脱線事故から1年強経った今年6月に事故の責任を取って辞任しているJR元幹部3人が子会社に天下りをしているのですが、しかし、実は引責辞任直後の去年6月には既に系列会社の顧問に就任していたことが明らかになったというニュースでした。またそれがJR西日本が遺族を対象にした説明会で公表されJR側はそれに対し「グループ各社でそれぞれ必要な人材」と説明まで加えたという内容でした。

100人を超す犠牲者を出した事故の幹部責任とは?難しい問題であるのは間違いありません。しかし、明らかに言えることは事故2ヵ月後に系列会社の顧問に就任したり、事故後1年強で天下りをしたりできる程度の薄っぺらく軽いものでは無いということです。遺族感情を無視した自分たちさえ良ければの姿勢しか見えてきません。ボクの頭の中には「厚顔無恥」の4文字が浮かび上がりました。そして当然の帰結として「この幹部に責任の定義を聞いてみたいものです。大方陳腐な回答しか返ってこないことでしょうが。」とコメントしました。

直後に1リスナーさんから「ヒロさんがニュースに時々付け足すコメントに常々違和感を抱いています。ニュースを読むだけにしてほしいものです。」と匿名の意見が届きました。360度無指向性で飛ぶ電波の先にはさまざまな感受性を持つリスナーがいることは熟知しています。ニュースを読みきるだけならアナウンサーの職域になります。この匿名意見に、心は木っ端微塵になりながらも、ボクは看過できないニュースに触れた時にはこれからも「人の道」から外れることのないコメントを添えつつ毅然と対処していこうとの思いを強くしました。

DJ風情。これでなかなか大変です。

雑感雑記 #344 (8/02/06記)

「風情 其の弐」

昨日取り上げた「風情」は名詞に付く接尾語としての風情でした。
今回は名詞として使われる「風情」です。 名詞になると、やおら接尾語にあった揶揄の気配が消え好印象になるから「風情」ってつくづく不思議な単語です。

風情(名):風雅な趣。味わいのある感じ。情緒。情趣。とあります。

さて夏の風情は?
花火は間違いなく日本の夏の風情、東の正横綱でしょう。
昨夜は日本最大規模のPL花火大会。18万5000人の観客の前に10万発の花火が打ち上げられました。
ボクもこの花火を見ていたので正確には18万5001人と1匹になるはずですが、そんなことで目くじらを立てているようでは夏の風情を語る資格もなくなるのでここは鷹揚に構えておきます。


ただ、見ていた場所が問題で、現場富田林から直線距離で約15kmも離れている我が家のエアコンの効いたリビングだったのです。いや、まあ、しかしリビングから見る花火、そのちっこいこと。15kmも離れていれば当たり前です。と言うより15kmも離れていてまだ見える花火の凄さを改めて思い知ると共にちっこく見えても飽きさせないくらい連発される花火はさすがPLと感動も覚えました。

見ている頭上でダイナミックに炸裂する花火ってのが本来の姿なんでしょうが、こんなに遠く離れたところで儚く見える花火にも淡い風情を感じることができます。音も花火が炸裂してから相当遅れて「ドド〜ン、ド〜ン」と響いてきます。ふと「音速の計算式ってどんなんやったっけ?確か気温も数式に入れて計算するんやったよな〜。」とttを抱っこして眺めながらぼんやり考えました。

ゆる〜く流れる夏の夜の時間、かなり好きです。

(註)写真はボクが撮ったものではなくイメージです。そこんとこよろしく!

雑感雑記 #345 (8/03/06記)

「大本営発表」

伝説は突如出現するものでも、ましてや作為的に創りだされるものでもありません。

世の中に「作為」が充満すれば、もはや世紀末。
マスメディアが作為を持てばそれはゴーマニズム。(傲慢主義を指す造語)

昨夜、終戦直前の大本営発表のように国民に「似非伝説」キャンペーンをはるマスメディアのゴーマニズムに触れ、蛇蝎・唾棄の気持ちを抑えることができない朝を迎えることになってしまいました。

昨夜のボクシング世界戦で感じたマスメディアの横暴、傲慢さが確実に常軌を逸しているので記録しておくことにしました。

最後に出来れば使わないで済ませたい語彙の説明を。
蛇蝎(だかつ):へびやさそりのごとく忌み嫌うこと。
唾棄(だき) :けがらわしいとして、嫌い軽蔑したりすること。〔つばを吐き捨てる意〕

雑感雑記 #346 (8/04/06記)

「34秒」

自動車教習所では「だろう運転」の危険性を学習します。例えば青信号の交差点を直進して進む時でも「青だから安全だろう」ではなく細心の注意を払うように教えられるわけです。交差点は日常的に危険度が高いのは当然なのですが、それに加えて「まさか赤で進入してくる車はないだろう。」、まさか「これだけ直進が多いのだから強引に右折しようとする車はないだろう。」という常識を裏切るドライバーも現実にいたりするからです。確かに普段車を運転していて「だろう運転」の危険さを実感することはよくあります。

日常生活でも然り。「まさかこんなことはしないだろう。」と思う「だろう」を裏切られることが本当に多くなってきたのは一般常識人なら常々感じられていることだと思います。

過日、全国の高速道路でETCのバーを強行突破して料金を踏み倒す不正通行が年間93万件になったというニュースに触れました。これを全国の料金所の数で割ると34秒に1回の割合で起こっていることになるそうです。

日本には最低でも34秒に1人「ならず者」がいるという事実。
途方もない数に悲しくなりませんか?

雑感雑記 #347 (8/07/06記)

「酷暑中、故障中」

今夏最高の暑さが記録された週末の夜、就寝直前に寝室のエアコンがぶっ壊れていることに気づきました。ジタバタしても始まりません。鷹揚に構えて「ま、久しぶりに窓でも開けてエアコンなしで寝るとするか。それもなかなか風流じゃて。」とベッドに潜り込みました。焼酎の酔いも手伝ってくれて意外にスルリと眠りにつくことができました。

しかし、「プハッ!」の声と共にベッドに起き上がったのはそれからわずか2時間後でした。からだの毛穴すべてから汗が吹き出ていて髪の毛もプール上がりのように濡れています。パジャマも当然ビショビショ、這う這うの体でエアコンのしっかり効いたリビングに逃げ込みました。沈思黙考の結果、我が家でエアコンが効いて今のところttだけが使っている部屋に押しかけて寝かせてもらうことにしました。

日ごろ文明の劇的な進化を憂えると共に雑記の中でそれなりの警鐘を鳴らし続けているつもりの自分自身が炎暑の夏の夜、たかがエアコンが壊れたくらいで悲鳴を上げてしまうほど脆弱な体質になっていたのです。「あらま!」と言いつつも「まっ、ヒートアイランド現象ってやつやもんしゃあないやん!」とちょっとだけ自分を慰めてあげることも忘れませんでした。

日曜日の朝エアコン会社に修理依頼の連絡をしましたが、酷暑のせいで修理依頼が殺到していて月曜午後までは修理は無理との事。ttに「2晩続きで一緒に部屋を使っていい?」と聞いてみたら上目遣いで「うん、ええよ、べつに」って答えてくれたので2レンチャンでお世話になることにしました。普段はケージの中で寝ているttなんですが、同じ部屋にボクが入ってきたのでキュ〜〜ンキュ〜〜ンと悲しげに甘えて寝付きそうにありません。ボクも眠たいので仕方なくベッドにttを入れてあげました。これがまたなかなかいい寝心地の2晩だったのです。

チラッとその話をしたワンチャン事情通さんによると、「ああ、おしまいですね、もうこれでttくんはケージで寝なくなりますね。」だって!せっかく今まで超お行儀よく育ててきたというのにもしそんなことになったらどうしましょ?ま、それはそれでしょうがないのじゃないでしょうか。ひと夏の思い出として甘んじて受け入れることにします。

と、まあ、ここでも甘々のパパです。しかし、それはそれとして自然の厳しさにもうちょっとだけ毅然と対応できる人にならねばならないなとエアコン事件を期に決心しました。

いつまで気持ちが続くかは別ですが。

雑感雑記 #348 (8/08/06記)

「人口密度」

エアコンが壊れた週末。
休日にもかかわらず、いつもと違う寝心地に早朝に目覚めました。
リビングで涼を取って寝ている家人を起こさぬようにと、ttを連れて近所の公園までお散歩に出かけました。

そこで大発見をしてしまいました。なんと休日の大阪市内は公園の方が市街地より人口密度が高いのです。これを然るべきところに発表すると、ボクはきっとノーベル賞を受賞します。でもそうなると授賞式に出席したり記者会見をしたり、急に忙しくなってきっと番組をお休みしなくてはならなくなるのでこの世界的な発見はボクの胸の内にそっと秘めておくことにしました。リスナー想いの好判断と言わねばならないでしょう。

閑話休題。
走る人、歩く人、ひとりで屈伸運動をしている人、グループで体操をしている人などに、ワンちゃんのお散歩の人まで加えると、ま、とにかくいるわいるわ、ワンサカの人で溢れかえっていました。健康に対する「関心」の高さを見て「感心感心」。

大きな池を1周約1kmの遊歩道が囲んでいる公園の広場部分では「夏期ラジオ体操 7/20-8/10」の垂れ幕の前に集まったグループの体操が始まったところでした。「おじいちゃんもおばあちゃんも元気そうでいいよね。」って思いながらttを連れて池を1周して戻ってくるとこのグループの体操は「太極拳」に変わっていました。50人くらいのグループが一斉に緩やかな回転運動と共にゆらゆらと揺れる太極拳は本当にステキでした。ボクも混ぜて欲しくなったので藤棚の下にあった入会申込書を握り締めて記入しようとすると「60歳未満不可」とあったので空を見上げて涙ぐんでしまいました。(ウソです。)

少し離れたところにおじいちゃんを中心にした6人のおばあちゃんが円陣を組んでニコニコと合唱している姿が見えました。「何歌ってはるんやろう?」と興味津々近づいてみると、♪赤いリンゴ〜に口び〜る寄せ〜て♪となんとボクの幼少時代の流行り歌じゃありませんか!ボクも混ぜて欲しくなったのでシーソーの横においてあった入会申込書を見てみるとこちらの入会資格は65歳以上とありました。(これもウソです。)

夏の早朝の公園には、ほほえましい空気と風景が満ち溢れていました。

雑感雑記 #349 (8/09/06記)

「もうひとつの楽しみ方」

アメリカの大ヒットテレビドラマ「24」。
日本でも大ヒットして既にシーズン4までリリースされています。
8月11日にはなんとシーズン5の発売も開始されるこのシリーズ、もはやとどまるところを知らないヒット作と言ってもいいでしょう。

未体験の方の為に軽く紹介すると、要するにアメリカに仕掛けられてくる様々なテロをCTUという組織のジャックバウアーさんがビシバシ解決していってめでたしめでたしというストーリーなんですが、それが丸一日、つまり24時間で完結するという趣向、つまり見ている人もジャックと同じ24時間を過ごしながら事件を同時体験するという趣向なんです。

なんでもそうだと思うのですが、こういうものってのは特に一番最初のシリーズに命をかけているようなところがあって、「24」もシーズン1は複数の事件が同時進行で進み物語が秒単位で変化して息もつかせない展開で必ずノックアウトされます。シーズン2以降はあなたの裁量に委ねますが少なくてもシーズン1の24時間は体験されるのがよろしかろうと考える次第。

ボクは今発売直前の「24」シーズン5をせっせと見ています。シーズン1の時からそうだったのですが、ボクの場合「24」にはストーリー展開以外にもうひとつの楽しみがあります。それを今回はお日柄もいいのであなたにも教えてあげることにしましょう。よかったじゃないですか、一粒で二度おいしい思いが出来る秘策を教えてもらえるなんて。よ、この果報者っ!でも、ほんと、今回だけだかんね、絶対人に言っちゃダメだかんね!

テレビドラマである以上は必ずCMが入ります。「24」ではその瞬間の時刻表示を出しながら「ピコン、ピコン」という秒をイメージさせる音が入ってからCMに行きます。でもビデオで見る人にCMは必要ではありません。だからCM部分はカットされすぐにまた新たな時刻表示と「ピコン、ピコン」の音で物語が再スタートします。

リアルタイムでストーリーが進行していくってのが売りのドラマですから、CM前と後の時刻表示にはちょうどCM分が加算されているわけです。だからCMに行く前に目に飛び込んできた時刻にCM分を暗算で足してCMあけの時刻を予想してドキドキと画面を見つめるのです。CMはカットされているので暗算に使える時間はほんの4−5秒です。これがバッチリと正解だった時はメチャメチャ偉い人、例えばアインシュタインさんとかビル・ゲイツさん、になったような気持ちになることが出来ます。最近のボクはこの悦楽を感じたいがために「24」を見ていると言っても過言ではないでしょう。(あっ、ちょっと過言でした。)

さて日本では大体2分間のテレビCMタイム、アメリカでは?

なんとだいたい4分20秒あるのです。「あ、言うたらあかんやん!あたしの楽しみが無くなるやん!」って?だいじょぶです。きっちり4分20秒で帰ってこないとこがまたミソなのです。例えば4時21分58秒でCMに入って、与えられた数秒で頭フル回転4分20秒を足し算して4時26分18秒という正解を出したとしても裏切られることが多いのです。例えば4時26分15秒とか微妙に前後してね。そのたびにテレビの前でボクのように大声で「うぎゃ〜〜!」と叫んで、そしてそれが快感になってきたら、もうあなたは本物の「24」フリークと言えるでしょう。

「24」もうひとつのおバカな楽しみ方、あなたもぜひ!

雑感雑記 #350 (8/10/06記)

「答えあわせ」

それではここで以前出した(ような気がする)問題の答えあわせをしておきましょう。

問1: 壊れていたエアコンが修理された後、ttはひとりで寝られたのでしょうか?

答え: はい。
    パパがキャンプと呼んだ合宿も結果的には4連泊になりました。
    しかし、修理完了した5日目の夜「ちゃんとひとりで寝るかな?」という家族の
    心配をよそ目にttくんはひとりでスヤスヤと寝たそうです。
    次の日の朝、それを知ったパパの肩は「なんや、ひとりで寝られるんや。」と
    心なしか寂しげに落ちていたそうです。

 

問2: ヒロさんはその後「ちりめん山椒昆布おにぎり」を食べることが出来たのでしょうか?

答え: いいえ。

毎朝期待に小さな胸を打ち震わせておにぎり陳列棚の前に行ったものの一度としてそこにあったことはなかったようです。 その後、定番中の定番で面白くもなんともない「梅(大粒、種なし)」税込み115円でお茶を濁していたのは広く知られるところです。

そんな中最近期間限定発売になった「焼きたらこ昆布」税込み118円を発見してめちゃくちゃおいしいとまたまたはまっているそうです。 期間限定なので発売期間が終わった後、ガックリと肩を落とすことになるのに彼はそんな単純なこともまだ気づいていないようです。

問3: 西天満交差点で「すんません、天満警察はどこ・・・・」とボクに道を聞こうとした
    おばちゃんは何故途中で後ずさりしたのでしょうか?

答え: ボクを外国人と間違えたためです。
    でも、質問の意味を理解したボクは「あ、天満警察は・・・・」と
    ちゃんと道順を教えてあげました。「おおきに」と言いながらも、
    おばちゃんは最後までボクを外国の人と思っていたようです。
    「おにいちゃん、日本語ほんまにうまいなあ、よう言わんわもう。」と
    ほとんど肩を引っ叩かれる 勢いだったそうです。

以上3問の答え合わせ、いかがでしたか?
多分全問正解はされなかったことだと思います。まだまだですね。研鑚を重ねてください!

それではまた次回の答え合わせまで、お元気で!
チャオ!

8月10日(木曜日)

FM802のホームページで展開している動画配信プログラム、Channel T-Jamのゲストとして安藤裕子ちゃんが来てくれました。映像番組なので絵に変化を出そうと天神橋筋商店街界隈を案内しながらいろんな話しに花を咲かせました。

またお互いに気になった物をいろいろ画像に収めて後でフォトグラファー・コンテストをすることにもしました。

そして暑い夏の午後、彼女とのフラリフラリ・ウオークが始まったのであります。


名物「中村屋」コロッケの看板
深夜よくお世話になった森町食堂
たぬきくん

天満宮を中心にしたこのエリアには本当に歴史やアナクロニズムを感じさせてくれるアイテムがたっくさんあります。多分古〜い井戸の吸い上げポンプなんでしょう、裕子ちゃんは興味津々で押さえていました。天満宮の正門に彫り込まれている欄間の鳳凰を見て思わず「ほ〜お〜」とボクは言いました。

今日のボクの一番のお気に入りはこのDON写真館さんの看板です。一度ナウなボクをナウな撮影で撮ってもらいたいと切に願いました。

そして町屋をそのまま喫茶店に改造したお店で番組のエンディングを収録しました。このお店はマジでオーガニックな雰囲気が溢れていてエアコンすら設置されていなくて自然の風を感じながらのインタビューになったのですが、残念ながら自然の風より暑気が数段優っていて汗まみれのトークになりました。

安藤裕子さん、以前から一度会ってみたいと思っていましたがユニークな世界観を持ったスマートな女性です。今度はラジオにもゲストに来てもらうことを約束してお別れしました。

これがChannel T-Jamで流れるのはきっと9月に入ってからだと思います。また番組で告知しますのでぜひ見てくださいね。

雑感雑記 #351 (8/11/06記)

「道具」

いつの間にか道具が人間よりえらくなってしまったので文明の申し子、「道具」に警鐘を鳴らしているだけで、人が主で道具が従という本来の構図が保てるなら道具の有効活用を認める程度にボクはリベラルな人間だと自認しています。

勝ち負けがはっきりと出される競技スポーツにおいて審判はより正確なジャッジを出す術を模索し続けるべきでしょう。そして客観的判断をつけるために「道具」が有効な武器になるなら積極的に活用するべきだと考えます。

昨夜のプロ野球、阪神・横浜戦において今シーズンのペナントの行方を左右しかねない大誤審が発生しました。グラウンドにおいて審判の裁定は「絶対」のものであることに異論を差し挟むものではありません。ただ自分の宣告した「四球」のジャッジに対する抗議を受けている間、主審の心は自分の裁定が正確無比なものであったのかどうかで「大揺れ」していたことでしょう。またその後ニュースなどで繰り返し流される明らかな自分の「ミスジャッジ」の映像を見て自尊心すら破壊されてしまったのではと同情の念を禁じえません。

審判目線で考えてみるとあのシーンではバットにボールが当たっているかどうかが確認できなかったのはしょうがないことかもしれません。だとしても結果として「大誤審」をしてしまえば審判に与えられた絶対の権威が失墜するのみならず競技スポーツの存在の根幹を揺るがすものにもなりかねないことを審判部全体が多いに自覚するべきでしょう。

こんな失態が繰り返されないためにもプロ野球審判部は形態はどうあれビデオを積極的に判定に取り込むべきだと痛切に感じました。この道具、客観的判断と正確さという点で非常に有効なものとなることでしょう。

野球なんぞよりはるかに古い歴史を持つ国技大相撲ではとっくの昔、1969年から判定のビデオ検証が実施されていて、裸で戦う競技の方が近代野球よりよほど科学的であることを証明しています。

雑感雑記 #352 (8/14/06記)

「猛烈」

天気予報では「猛烈な暑さ」とけたたましく繰り返される中、「猛烈」と言えば小川ローザさんとア太郎くんしか思い浮かばないボクはニヤニヤとサマーソニック06に出かけました。

今年は12日土曜日と13日日曜日、2日間の開催。日曜に予定されているスクリッティ・ポリッティ以外は絶対のお目当ても特にないのですが、そこはそれ、やっぱ職業柄取材も兼ねて様々な音に触れておかねばなりません。だから出かけたのです、ニヤニヤと。

会場にはほんとにたくさんの人たちが酷暑の中湯気を頭や体から出しながら音楽を楽しんでいます。ボクも勿論その中に混ざってあっちへフラフラ、こっちへフラフラを始めました。すぐにノドが乾いてビールを欲しましたが、会場についてすぐに呑んじゃうのもどうかなと勝手に自主規制をかけてしばらく我慢しました。が、その我慢は予想通り30分と持ちませんでした。このあたり大人気ないと言わねばならないでしょう。

「グビッ!」500円で購入したビールはほんまにうまいっす。五臓六腑に染み渡るとはこのことだぎゃ〜とちょっと名古屋的感激をしながら一気に飲み干してしまいました。

「ガツン」その瞬間に来ました。酔いが回るのが早いというのか何というのか突然来たのです、ガツンと。炎暑の中にいたとはいうものの、まだそれはほんの1時間ばかり。それでもからだは既に暑さに本格的に痛めつけられていたのですね。ガツンが来る早さに本当に驚いてしまいました。

そして暑さにうだりながら会場を予定より早めにスゴスゴと退散しました。
そしてスクリッティ・ポリッティの登場する日曜日、会場にはボクの姿はありませんでした。

暑さ対策には水分補給は不可欠ですが、それをビールで代用するのは有効ではないことと、ここまでひどい暑さの中ではニヤニヤしてるのもあまり良くないということを「猛烈」に学習したサマソニでした。

雑感雑記 #353 (8/15/06記)

「灯り」

週末ひょんなことから四天王寺境内で行われている「万灯供養」を見る機会に恵まれました。 大阪で生まれて大阪で育ったのに恥ずかしながら未体験の文化でした。

境内に静かに流れる読経の中、揺れる約1万本の蝋燭の焔は幽玄幻想の世界を具現していて、遅まきにでも経験できてよかったと感じさせてくれる古来の文化でした。

たかが蝋燭、でも、これだけ束になってかかってこられると秋の気配を漂わせる境内の温度も若干高くなります。

興味津々周りを見回していると、なんと!五重塔が自由に内部に入られるみたいです。子供時代に感じたあの「ドキドキ」を久しぶりに感じながら探検することにしました。そう広くない内部をぐるりと一周するとなんと上に登る扉がポッカリと口を開けているじゃありませんか!ますますの「ドキドキ」を感じながら用意されているスリッパに履き替えて塔頂を目指して登頂を始めました。(スルーされるとつらいので念のために申し添えておきますが、ここんとこ韻を踏んであるのでそこんとこよろしく。)

いわゆる大黒柱にまとわりついている螺旋階段。段差がかなりあって尚且つ急傾斜です。うんせうんせ、ぐるぐる、ぐるぐると登っていくのですがハーハーゼイゼイしてきてもまだまだ頂上にたどり着きません。「ドキドキ」の心音が「バコバコ、ドドドッ」に変わり始めてやっとこさの最上階です。窓からワクワクと外を見ましたが、あまりにも窓そのものが小さくてそこからの大阪の夜景は正直プップクプーでした。

それでも達成感を感じながら下界に。そしてもうそのときから既に左ももの筋肉がパンパンになっていたのです。普段運動をしていてもこれですから階段の苛酷さを容易に想像してもらえるでしょう。事後調査してみたら高さは39.5m。と言う事は御堂筋沿いのビルが大体30mなのでそれより高いところに一気に登ったことになるのです。そりゃ、足もちょいと痛みますわな。

とまあ、そんな冒険も織り交ぜながらの「万灯供養」初体験。
連綿と続く歴史ある文化、絶やすことなく受け継いでいかねばならないと強く感じた夜でもありました。
奇しくも今日は61回目の終戦記念日。

雑感雑記 #354 (8/16/06記)

「取り締まり 2態」

昨日気づいたこと。

駐車監視員さんの薄い緑色の制服も街の風景に馴染んできました。
2人ペアで移動しながら彼らの関心は意外に歩道に停められているバイクに向けられています。
チャリでちょこちょこお出かけしているときに4組見かけた監視員さん全てがバイクの駐車禁止処理をしていました。

「ま、だいじょぶやろ。」な感覚でバイクを放置して用事などをしない方がよさそうです。用事終えて戻ってきたら駐禁シールがあなたを待っています、多分。

昨日起こったこと。

チャリで走っていたら同じくチャリに乗ったおまわりさんに止められました。

彼は愛想よくニコニコしながら「どちらまで?」と。
『なるほど、これが噂に聞くパクチャリ検問かよ。』と心で苦笑。

ジムに行く途中BIG ISSUEを持って立っているおじさんを通り過ぎた直後に、あ、買ってあげようとUターンしたものの、お金を持っていないことに気づいてまたUターンしたボクを見て「ピーン!」と来たのでしょう。 確かにそのときのボクは典型的にキョドッている男でしたからね。

ま、とにかくせっかく「ピーン!」と来られていることでもあるので、素直に取り調べに応じることにしました。

彼は肩に引っ掛けているトランシーバーみたいなのでどこかと交信して待つことしばし。太陽にジリジリと焦がされながらも、紆余曲折を経て約3分後にやっとボクの身の潔白は証明されました。

無罪放免された後、久しぶりに吸い込むシャバの空気はやはりうまいものでした。

雑感雑記 #355 (8/17/06記)

「なが〜いはなし」

素敵な低音で人気を博した声優大平徹さんのご子息が撮影開始前からアカデミー賞最有力候補の呼び声高いハリウッド映画に準主役級でデビューをすることになったというニュースを読んでいたらその記事の隅っこにドリカムの美和ちゃんもチョイ役で参加とあって、「お、やるね、美和ちゃん、すごいやん、おめでと」って思っていたら電話が鳴って出てみるとその映画会社からでカナダバンクーバーで行われる撮影開始前のレセプションパーティに日本のプレスを招待することになってそれに大阪からはボクが招待されることに決定したとの連絡でパスポートの期限を大急ぎで調べるとまだたっぷし残っていて少し安心しながら今度は番組に支障のないスケジュールで往復できるかなと考えてみたらどうやらこれもギリギリセーフな感じなので行ってみたら今まさにレセプションが始まるところで映画会社のえらい人が広大なボールルームに詰め掛けた1000人を超える人を前に「今日はビールをたっぷり飲んでください、」と挨拶をしてみんなで「Cheers!」と乾杯をして飲もうと思ったらすぐそばに美和ちゃんもいて「よかったね、がんばりや。」って言ったら「うん、ヒロさん、よしだみ、がんばる!」とニコッと返してくれて、さてじっくり飲もうと会場を見渡したらまだレセプションが始まってから5分も経っていないのに主役級のハリウッドセレブスターたちはもう帰ってしまって会場からいなくなっていて「さっすが、セレブともなるとタダでビール飲めることなんて嬉しくもなんともないんだろうなあ、ってか、いつまでもこういう会場にいること自体がダサイってことなのね。」と妙に納得して時計を見ると日本に帰る飛行機の時間まで後1時間30分しかないのに気づいて焦って帰り支度を始めたんだけどホテルの部屋でおいしくって食べ散らかしたオカノガン・チェリーの種と枝が散乱していて「やっぱ、これだけは片付けないと」と思ってチャッチャとゴミ箱に放り込んでいたら意外に時間がかかって出発まで1時間を切ってしまったけれど、「普通2時間前に来なさい的なことをゆってるけど、それは航空会社が余裕を持ちたいだけの時間設定なだけで実質的には30分前でもだいじょぶ、だいじょぶ」なんて言いながらも実は大慌てで空港へ向かうために駅に到着したら駅員さんが「ギブソンのレスポールは日本ではどれくらいで買えるの?」なんてくだらない質問をしてくるもんだから空港行きの列車に危うく乗りそこないかけたんだけど間一髪間に合って空港に到着したら出発まで15分に迫っていてチェックインカウンターには係員すらいなくなっていて「えらいこっちゃ、明日の番組間に合わへんっ!」って叫んだら汗びっしょりでフラフラになりながら目が覚めて実はこれは今朝見たなが〜い夢の話だったのですが、悔しいのであなたにも文字でフラフラになってもらいたかったのです。モジモジ。

 

雑感雑記 #356 (8/18/06記)

「ややこしいはなし」

堺くんから、と言ってもどこの堺くんなのかお判りにならないだろうけど、ま、とにかくその堺くんから、「番組コンテンツの再使用の許諾を頂きたいのですが。」という話がやって来ました。

いつも読んでくれているみなさんにとっては、やっぱり「だからどの堺くんよ!」というくらいややこしい人からの話しなのでお返しにボクが堺くんをもっとややこしくしてあげることにしました。

「ん?コンセントはいっぱいスタジオにあるけど、なにか?」   
「ぐっ!」

「一般用として制作している番組内容を妻子用に変えるのってちょっと大変やで。」    
「いいえ、そうじゃなくって・・・。」

「ん?そうじゃないサイシヨウって?え、何?動物園のサイでも聞ける仕様にしろってか?そら、無理やど。」   
「げろっ。」

こんなに畳み掛けられてもひるまない堺くんはある意味立派で、「ヒロさん、そうじゃなくて、著作権、いわゆるライトに関わることなのでヒロさんに許諾申請をしたいということなんですが。」と丁寧に説明してくれました。

でもどんなに丁寧に説明してくれても、みなさんにとっての堺くんは「どこの、どの、堺くんでなんでここに出てくるのよ!」ってくらいややこしい人でしょうから、ボクがやっぱり彼をもっとややこしくしてあげることにしました。

「猪八戒はあんまり詳しく語ることはできひんで。」
「・・・」

「ライトに関して答えておくと、俺はやっぱり蛍光灯より白熱灯の方が好きやで。」
「シュ〜〜ッ」

「あ、それと、きょだくより、つゆだくの方がおいしいと思うんやけど、どう?」
「わ〜〜〜っ。」

とそろそろ我慢強い堺くんも人格破壊に近い状況になってきたのでこの辺で開放してあげることにして「うん、ええで、再使用でも何でもして。」とゆってあげました。

元から結構ややこしい話である著作権をもっとややこしくされてしまった堺くんは一体どこの誰かを皆さんに明かさないまま首をかしげながらボクの前から去っていきました。

雑感雑記 #357 (8/21/06記)

「ヨッ!」

人ごみの中から、距離にしてほんの5歩くらい向こうから突然おじさんが近づいてきました。
右手を「ヨッ!」っとあげて懐かしさ一杯の満面の笑みと共に急接近してきて、今にもその手をボクの肩の上に振り下ろさんばかりの勢いです。

「そう言えばどこかで会ったことあるかもしれない。」とも思えるおじさんでした。
だから4歩、3歩、2歩と近づいてくる彼の顔を穴のあくほど見つめるのですが何も思い出しません。
後1.5歩のところでギブアップしておじさんが自ら名乗ってくれてボクの曖昧な記憶を呼び覚ましてくれるのを待つことにしました。

その瞬間、おじさんが気づいたようです、全くの人違いだったことに。
ちょっと強張った表情になったとはいうものの出来るだけボクに、自身の間違いを気づかれないように右手をあげたまま通り過ぎていきました。

全ては5秒くらいの間の出来事。
振り下ろされていたらさぞかし痛かったであろう左肩を軽くさすりながら武士の情け、ボクは振り返ることをせずにその場を離れたのでありました。

雑感雑記 #358 (8/22/06記)

「段取り」

誰の日常生活にも一日の流れってか、そういうのが漠然とでもあるものです。
いわゆる英語で言うところのdaily routineってやつね。

ボクの場合は毎日午前10時に放送が終わってから昨日届けられたCDをしっかり聞いて次の日の選曲をして午後事務所に戻るというのが平日の流れ。ところがとても「平和」なこのroutineが打ち破られる時があります。年末年始、そしてゴールデンウイーク、お盆の時期に発生する「大量休日」がそれ。

先週1週間はお盆ウイークで毎日届けられるはずのCDたちも「ピタッ」と止まって選曲に四苦八苦するくらい。ま、だから番組はいつものように「勝手にほとんどオールリクエスト」になるわけなんですが。

お盆明けの月曜日、番組を終えたボクの目の前には顔の長さより長い洋楽・邦楽取り混ぜたCDの平積みが出現していました。

トホホの週明けでしたが、ボクがんばりました。だから今日の選曲からまたいつもの「段取り」に戻ることが出来ます。

「いつも通り」のありがたみをしみじみと感じるのはこんなときですね。

 

雑感雑記 #359 (8/23/06記)

「my name is jim.」

油断も隙もあったもんじゃなく脂肪ってやつは平気で堆積しやがります。
週末にちょっと自己規制を緩めると月曜日には途端にベルトの上にお肉が軽〜く乗っかりやがります。

だからゆる〜く継続中のdetox dietに加えて、意識してジムにも通っています。
でもジムって言い方はちょっとしょってる感じもするのでボクは「うんせうんせ」と呼んでいます。
マシン系で軽く汗しながら無酸素運動をがんばってる姿は正にうんせうんせで気に入っています。
あ、あ〜たも使いたかったら使ってもいいよ。
使わせた・げ・るっ、うふ。

で、昨日もエアロバイクをうんせうんせしながらテレビで今出東二さんのお天気予報を見ていたら「雷雨になります。」とゆってはりました。外が見えるジムなのでピーカンの空を眺めながら「んなあほな!」って思った途端、急激に外が真っ暗になり直後に窓の外が真っ白になりました。あまりにも激しい雨のせいで外界が白くなってしまうなんてあんまり見たこと無い光景。お天気おじさん、今出さんを今までにないくらい尊敬した瞬間でした。(ごめんね、半井さん。)

思わず「傘がない」とゆう曲を作ろうかと思ったら井上陽水という人に先を越されていたので、とっても残念でした。それはさておき、傘を持っていないのは事実でうんせうんせしながら「ど〜しよ〜?」と白く煙る外界をぼんやり眺めながら「ま、そのうちなんとかなるやろ」と思って気を取り直して運動を続けようとしたら40分もセットしているエアロバイクがもうエーヤロとタイムアップをボクに告げました。

ボクとしては「アラマッ」って感じですが、もうたっぷし汗はかいたし頭から湯気も出ているしジムに居続ける術もありません。いつもならシャワーをしてから帰るのですが、どうせ濡れるならと汗まみれのウンセ着のままチャリチャリで一気に1kmを駆け戻る作戦に出ました。外に出たら想定外の雨の凄さに作戦の失敗を思い知りましたが、やっぱやるときゃやらねばなりません。

「雨の御堂筋」を歌いながら御堂筋を横切って事務所にたどり着いたら濡れすぎて洟が垂れていました。そしてその10分後には雨もすっかりあがってしまったというやけくそ気味の午後でした。

閑話休題。

荒天の翌日の今日は24節気のひとつ、処暑。
日中はさておき、その定義通り朝方には秋の涼を感じました。
もう秋はすぐそこ、と、あき竹城さんもゆってはるとかすかに聞き及んでいます。

雑感雑記 #360 (8/24/06記)

「侵食、消耗、そして消失。」

アメリカのタワーレコード破産というニュースは衝撃以外のなにものでもありませんでした。
破産の主たる原因はインターネットを通じて簡便に取り込むことができるようになった配信サービスの台頭にあります。

80年代半ばにCDがデジタル文明から押し寄せてきた時、レコード文化はどうなるのかと畏怖の念を禁じえませんでした。 が、これは杞憂に終わり音源がアナログからデジタル化され、またジャケット写真などが小さくなったとはいうものの影響はその程度で収まりレコード文化そのものは存続に成功。

しかし、文明は進化を続けながら虎視眈々と文化侵食の機会を伺います。

wwwの世界が充実してくるにつれ音楽配信ビジネスも肥大化を続けます。
消費者もいちいち体を動かすことなくネットショッピング感覚で1曲ごとに、つまりアルバムを買うより廉価にダウンロードが可能になったこの新しいメディアに殺到するようになりました。

芸術の「切り売り」が平気でまかり通るようになり、レコード文化は加速度的に消耗していきます。

ジャケット写真を含めアルバム全体でアーティストが表現したかったものがお手軽文明に蹂躙され、同時に消費者も薄っぺらいプラスティック文明に毒されて構うことのない厚顔無恥の輩に成り下がりました。

自由経済に異議を唱えるつもりは毛頭ありませんが、どこかでその恐ろしさを痛感すると共に
若干の歯止めをかける「民度」くらいは維持しないと早晩文化は消失します。

時代遅れのどこが悪いと文明に立ち向かう気骨を21世紀を生き抜く人たちには持ち続けてもらいたいと真剣に考えます。文明が文化を呑み込んでしまう瞬間に現実に立会いこんなことを改めて感じました。

雑感雑記 #361 (8/25/06記)

「残暑」

暦の上じゃとっくに秋のはず。 でも残暑は厳しく居座りつづけています。
聞くところによると、酷暑〜さゆりさんも、天国の三遊亭炎暑〜さんも夏バテ気味だとか。

頑強なボクも少し前から風邪でもないのにノドがどうもいがらっぽくていけません。
暑さの中クーラー漬けの毎日、勝手にクーラー病と名づけて、いつも通りたっぷりの「うがい攻め」を続けました。

んが、今回に限ってはイガイガのエヘン、オホン、ゴホンがさっぱり止まりません。
クーラーの効いたスタジオでしゃべろうとするとイガイガが「ほら、どうね?咳してみんさい!」と責めてきます。
仕事に差し障りが出てはいけないので頑固者にしては珍しく耳鼻咽喉科の扉を叩きました。

症状を聞いた若先生、「たくさん話されますか?」と余りにも図星の所見。

ちょっとびっくりしながら「あ、はい。」 
すると、「やっぱりね、ラジオでしょ?」って、知ってたんかいっ!

「念のためレントゲン撮らせてください。」と想像もしなかった展開もあり最終的には山のようなお薬5日分が出ました。

処方通り薬の摂取も続けましたがそれで症状が好転してきたような気配もないまま、そろそろ1週間。
結局、しっかり取る睡眠とちゃんとした食事のおかげでゴホン症状もようやく解消されてきた気がします。

今年の夏も半端じゃなく暑かった。からだも知らず知らずに痛めつけられています。
季節の変わり目、みなさんも夏バテしないように十分の睡眠と栄養摂取を心がけてくださいね。

雑感雑記 #362 (8/28/06記)

「サバイバル」

基本的には体験主義者です。
番組で紹介するトピックなども可能な限り体験してオンエアに反映させています。

アウトドアも悪くありません。
「マイナスイオンを浴びよう」をテーマに近場の滝を紹介しようと週末にドライブ。
たどり着いた滝は落差10mほどの穴場で閑散としていてまたそれがいい風情。

1kmちょっとの登山道もあるのでttのお散歩も兼ねて山登りしようと一歩を踏み出しました。
途端に顔の周りにまとわり付いてくるコマバエの群れ。
刺したりはしないけどその数の多さにぶったまげました。
きっとttにもやつらはまとわりついてきているはず。
それでもttはとっても嬉しそうに「ハ〜ハ〜」しながら登坂中。

んが、しかし、10mほど登ったところで「あかん、もうあかん!」とパパのレフェリーストップが出て早々の退散が決定されました。

アウトドアを楽しむには若干以上のサバイバル魂も必要であることを思い知ったパパの目にはうっすらと涙すら浮かんでいたそうです。

「鯖も伊達には威張っとらんのじゃなあ・・・・・」

でも体験主義で手にしたネタは30日水曜に番組で紹介します。
またそのときにお出かけ画像は月初めのtt通信でたっぷりと。うふ。

雑感雑記 #363 (8/29/06記)

「代車」

愛車をピッカピッカにしてもらうために3日ほど預けることになりました。
移動の「足」がないと仕事にも差し障りが出るので代車を借りました。

曲がり角に来るたびにワイパーを動かしてしまいます。
ウインカーとワイパーのレバーがボクの車と左右反対にあるのが原因です。

晴れの日に突然ワイパーを動かしてしまうのはかなり間抜けです。
曲がり角が来るたびに車の中でこっそり赤面し続けています。

今日から木曜日の午後までの間に、あなたの目の前をワイパーを動かしながら曲がっていく車があったらそれは多分ボクです。

お願いですから見なかったことにしてください。
そしてそっとしておいてあげてください。

雑感雑記 #364 (8/30/06記)

「消臭 vs. 脱臭」

「臭いものに蓋」 これ、消臭の基本的理念。
「元から断たなきゃだめ!」脱臭の基本理念。

科学的に正解かどうかはさておき、臭いというのは「消える」ものではないと聞いたことがあります。だから「消臭」というのは元からあるクサイ臭いより、もっと強烈な臭いをかぶせていくことにより元の臭さを感じにくくするだけのものだとか。芳香剤だかなんだか知りませんが、すっげ臭いを嗅がされて辟易することがよくあります。消すと言いながら、実は何にも消さないどころか「加えている」のが消臭の実態なのです。

あ、ちなみにボクの鼻は我が家のttくんもびっくりするくらいの感度で、こないだも「パパ、ボク参りました。」とゆってくれたくらいスゴイのです。

正しい臭い対処法は「脱臭」に尽きます。臭いを断ち切ってこそ快適な空気・空間が生み出されます。


脱臭と言えば当然「炭」。
ボクは紀州備長炭・馬目小丸15kgsを2箱購入して事務所、自宅、風呂の浴槽、そして愛車の中にまでたっぷりと据え置いています。脱臭効果のみならず、どこにいても炭から発生してくるマイナスイオンを毎日吸い込むお陰でボクからは穏やかな笑顔が絶えません。ん?誰ですか、「んじゃ、眉間のしわは何ですか?」なんてゆう人は?あ〜た、ちょっとこっち来んさいっ!

「臭いの上にもっともっと強烈な香りを乗っけてごまかしてしまう消臭はやっぱきついよなあ。」と芳香剤の匂いが充満する代車の窓を全開にしてひとりごちた朝でした。

車借りておいてちょっとないかなって思ったのですがこれで例え1人でも2人でも消臭マインドから脱臭マインドに転向する人がいることに期待してってことで。

雑感雑記 #365 (8/31/06記)

「takeuchi」

昨日午後ちょっとした用事でチャリンコでお出かけ。
途中に大好きなパン屋さん takeuchi に寄り道を。

いつも長蛇の列が出来るお店だけどラッキーなことにレジ待ちは3人ほど。
「うひょひょ」と飛び込んで大好きな「オリーブパン」を購入。

ホクホク気分で用事を済ませた帰路「会社のみんなにも買ったげよっ。」とまた takeuchi に立ち寄り。
うろうろ見ても「オリーブパン」は売り切れている気配。「みんな運がなかったのね。」と諦めてお店の外へ。

お店の人はどうやらボクに気づいてくれていたみたいでかっこいいお兄ちゃんが追いかけてきて「オリーブパンはもう後30分ほどで焼きあがりますが。」と丁寧に教えてくれました。「あらま、わざわざありがとね。」とちょっとうるうるしながらも同時にお店では「寺平はオリーブパン・フェチと既にデータ化されていたのか!」と恥ずかしく身もだえしてしまいました。

takeuchiのオリーブパン1個180円。あなたにもオススメです。ぜひ一度はお試しを。

きっとあなたもその瞬間から「オリーブパン・フェチ」とデータ化されてしまうことでしょう。

お店の場所などは「ブランジュリ タケウチ」で検索して探してみてくださいね。
四ツ橋筋となにわ筋に挟まれていて西区うつぼ公園沿いにありますからね。

と、えらそうなことを言うボクもこのお店を知ったのは今年のこと。
サンタラのキョウコとスーチャンにお土産にもらったオリーブパンのおいしさに腰を抜かしたのがその始まりでした。

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