HIRO T'S DIARY
● 6月の日記 ●

6月1日(木曜日)

恒例になりました、月のはじめのtt通信で〜す。

っと、まだ乳歯が生え替わっていないのでむず痒いようで布のようなものをかじるのがとっても大好きです。でも、もうずいぶんお兄ちゃんになってきて運動能力の進歩には目を見張るものがあります。その気になればソファにひょいと飛び乗ってそこにおいてある大好きなクッションをガジガジとかじることも出来ます。

んが、お父さんは誰もいないときにこっそりソファに飛び乗るとこっぴどく怒りそうなので、誰かがソファに座っているときにその膝に飛び乗る以外は勝手にひとりでソファに上ることはありません。前々からお父さんは感じていたそうですが、やっぱりttは天才犬です。犬の東京大学があればぜひ進学させたいとお父さんは密かに願っているようです。

人見知りをしないのも彼の長所なのですが、あんまり嬉しすぎてついついちびってしまう「うれしょん」が治らないのが玉にきずです。悩んだお父さんは金粒樋屋奇応丸を服用させようかと思ったんですがかろうじて踏みとどまったそうです。

平和な時間がいつもttのまわりでは過ぎていきます。体重は2キロになりました。

雑感雑記 #300 (6/01/06記)

「17才のおたんじょうび」

もう17年?
まだ17年?

おたんじょうびはどんな人にも毎年やってきます。
その度に人それぞれの感慨があるはずです。

ボク?
たったの17年。 実感です。

FM802が開局して17年経った朝、そんなことをふと思いました。

ボクはこれからもかっ飛ばします。
変わらずのごひいきを。

「お花の匂いはステキだゾ、ゾ、ゾ〜♪」

雑感雑記 #301 (6/02/06記)

「大沢的困惑」

FM802に用事で電話すること、よくあります。
「ヒロTです。」「あ、お疲れさまです。」「はい、お疲れさん、〜さん、お願い。」とこれが基本的な流れ。

でもボクもFM802に伊藤セイソクさんと一緒くらい長い間生息しているので肩で風を切ってブイブイいわせちゃってます。

こないだ電話したとき、「ヒロTです。」って言えばいいのに、出てきたバイトくんに親しみも込めて「ヒロさん!」って言いました。緊張気味のバイトくん、「はい、少々お待ちください。」と電話を保留にしてボクを探しにいきました。

保留音を聞きながらボクは途方に暮れました。

雑感雑記 #302 (6/05/06記)

「感想文」

せっかく単行本3冊を読破したので記憶が薄れて感動が少なくなる前にと、映画「ダ・ヴィンチ・コード」を見てきました。

午後1時過ぎの回なのでおなかが減ってはいけないとうろうろしていると、「坦坦」という坦々麺を食べさせるお店をめっけました。自慢はあまりしたくありませんが、日本中でボクほど坦々麺を淡々と食べる人はいないであろうと自負しています。

お店に入ってメニューを眺めてみるとこのお店はさすが専門店だけあって坦々麺も種類が豊富です。まずいわゆる普通の坦々麺が「白ゴマ」、そしてちょっとアレンジを加えた「黒ゴマ」がありましたが、辛いのがお好きな方にということで「赤唐」というのもありました。もいっこ上に「ハバネロ」というのもメニューにあったのですが、いかに蛮勇を誇るボクでも「ハバネロ」くんはご遠慮願って「赤唐」を発注しました。そんときお姉さんが普通の声で「辛いですけど、いいですか?」と確認したのでちょっとムッとしたボクは「辛いのが得意なのです。」とキッパリ言って堂々の発注を終えました。

待つことしばし、頭全部がすっぽり入ってしまうくらいの大きな丼に入ってやってきました、ボクの「赤唐」坦々麺が。どんぶりの大きさにひるみそうになりましたが、食べる前から淡々とした表情を崩さなかったボクはさすがでした。

そして早速麺にとりかかります。アーモンドの風味がたっぷり入ったクリーミーなスープはまったりと甘みを感じるくらい・・・・と思った矢先、やってきました「赤唐」くんの攻撃が。頭皮の毛穴すべてから吹き出てくる汗。頭頂から伝い落ちてくる汗が目に入ります。鼻がじゅるじゅると垂れてきます。持ってきてくれたお姉さんがボクの背後からその様子を眺めて「ほ〜ら、だからゆったじゃない!」とクスクス笑っているような気がしてなりません。キッと後ろを振り返ってみたけれど彼女は他の仕事で忙しそうでボクを笑う暇もなさそうです。「ハバネロを注文しなくてよかった〜〜。」と心から思いながらそれでも淡々と赤唐くんを食べ終えたボクは立派でした。

890円。美味かったです。

えっ? で、映画はどうだったのって?
っとですね、アートな仕上がりのいい映画でした。

ただ本を読んでから見ると、やっぱり「かっ飛ばし」ている感は否めませんでした。本を読み終えてから見ようと思っている人たちにちょっとした助言を。中巻の半分くらいまで読んで映画を見るとオチまでは知らずに、でもストーリー展開は十分に把握出来ていて一番映画を楽しめるかもと思いました。そんな方法もありかもよ。

と、比重で言えば坦々麺90%の感想文になりましたが「それでもいいのです!」ときっぱり言い残して、今回のボクはやはりここでも淡々と去っていきます。

雑感雑記 #303 (6/06/06記)

「ねぞう」

寝相というものは滅多に変化したりするものじゃありませんよね。例えばボクの場合は上を向いておなかの上で軽く手を組んで寝るというのが基本的な寝相です。おとなしくて高貴な寝姿と言えるでしょう。

ところが、最近それが突然大きく変化してしまったのです。夜中に目覚めると、仰向いていても俯いていても必ず両手をバンザイして寝ているのです。高貴な寝姿から下賤な寝姿への変化。これはどう考えても腑に落ちません。原因を突き止めようとするのですが、判然としません。あれやこれやと思い悩みました。悩みすぎて夜も寝られないかと恐れましたが、ふと気づくと両手をバンザイして寝ている自分を発見したので安心しました。

ま、いくら悩んでいてもしょうがないので日本寝相協会(NNK)で「寝相」と「森伊蔵」の権威と言われている勅使河原河川敷博士にメールしてその内この件をちゃんと相談することにしようと決心しました。

しかし、その相談前にこの「バンザイ症候群」の原因が判明しました。意外に簡単に判明したのです。そうです!事件はやはり会議室で起こっていたのではなく、まさしく現場で起こっていたのです!

歴史を追って考察すると判然とするのですが、このバンザイ症候群はボクが晩酌に焼酎を呑むようになった春先からじょじょに発生してきていたようです。それが2日前にエアコンを入れて寝た日からピタッとおさまり以前の高貴な寝姿に戻ったのです。要するにあれです、寺平さん、どうやら焼酎の呑みすぎで暑かっただけのようです。暑いのでジタバタ暴れた挙句両手をバンザイしていただけだったのです。

博士に相談するまでもなく原因究明も出来たしエアコンも快適だし、ボクはこれからも安心して焼酎することにしました。みなさんも急に寝相が変化した場合は「焼酎」には注意してください。と、相当参考になる助言まで書くことが出来てボクは大満足です。

雑感雑記 #304 (6/07/06記)

「計量記念日」

今日は50年以上の歴史を持つ計量記念日だそうです。計量したときに軽量になっていたりしたらどんなに幸せなことでしょう。嗚呼、ジュリエット!

タバコを止めてそろそろ1年、失ったものは何もありません。得たものはたくさんあります。いい事ずくめの中でただひとつ、いらないのに得てしまったものが「体重」です。大体76kgsだったそれが今は下手をすると82kgsをヒットします。ふ〜〜ん、6キロかぁと軽く考えてはいけません。

我が家のとってもかわいくて賢い末っ子、ttくんの体重は2キロです。ということは、知らない間にボクのボディ周りにttくんが3匹もへばりついてしまったということなのです。とってもかわいいttくんが3匹もひっついてくれれば、ボクも3倍かわいくなったのかも?って考えるのは確実に間違っています。

言わなくてもわかることですが、この考え方は甘すぎます、そして危険です。

そこで空会費をしばらく払い続けていたジムを復活することにしました。Hello, my name is Jimになったのです。わは。

先ず脂肪を燃やすのに有効とされているVAAM(190g,250円税別)を腰に手を当て一気に飲み干します。その後、有酸素運動を今まで以上に積極的にスタートします。左足大腿部付け根を少し痛めているのでマシンは「自転車」です。今までのボクの有酸素運動は「水泳」と決まっていたので自転車はこれが初チャレンジ。いやまあ、しかし、ボタボタ出ます、汗がボタボタ、アンビリーバボーなくらいでます。しかもすぐにヒーヒーゼーゼーしてしまうのにはペダルを漕いでいて本当にビックリしました。涙が出そうになりましたが、すぐ横でバスト・ウエスト・ヒップが全部1m超級のおばあちゃまがギコギコとがんばってらっしゃるのを見て「泣いちゃダメだ、寺平!」と自分を鼓舞して漕ぎ続けました。

足の治療に通っている整形外科の先生が有酸素は脈拍130にキープして30分がいいとおっしゃったのでそれをきっちり守って初日をスタートしました。頭から湯気を出しながら意識朦朧となりながら初日を終えました。マシンではその日の結果を液晶に分数、消費カロリー、走行距離、歩数合計、ごはん量、そしてそれに対応する別の物と6分類でちゃんと表示してくれます。最近4日間の結果を表にして書いておきましょう。体重制限、脂肪燃焼を切望されているみなさん、ぜひ参照してください。

1)30分 158.3Kcal 11.4km 5377歩 ごはん0.9杯  プリン1個
2)35分 161.2Kcal 13.7km 6571歩 ごはん1.1杯  中ジョッキ1杯
3)40分 247.8Kcal 16.9km 8226歩 ごはん1.5杯  ぶたまん1個
4)45分 271.7Kcal 18.2km 9056歩 ごはん1.6杯  ハンバーガー1個

あれだけの汗の対価がこれなんです。これが現実なんです。
計量記念日の朝に「軽量化」の難しさを改めて思い知りました。

ためるのは超簡単で、減らすのは超難しい体重及び体脂肪くん。「マネーくんもこのジャンルの仲間入りしてくれればいいのにな。」と有酸素運動上がりの湯気の立つ脳みそでぼ〜んやり考えてしまいました。

やれやれと言いながらも「継続は力なり」を信じてがんばるしかないようです。

雑感雑記 #305 (6/08/06記)

「サッカー・ワールドカップ開幕直前!」

九州の特産物、高菜はうまいです。カジュアルな食べ物で大体ハズレなしでうまいです。そもそもハズレがないのに、その中で「当たり」をヒットしたときは相好崩して笑っちゃって、おまけに言葉遣いまでちょっと変になってくるから不思議です。

ミー、最近そんな大ヒット高菜に出会っちゃったのね。「味のこだわり ケイくん、本場博多の辛子高菜」ってゆうの。いや、ま、その、これがほんっとに辛くてうまいのね。ごはんなんてバンバン進んじゃうの。んが、昨日も書いたように、ミー的には今あんましごはん進んじゃだめなのね。だからリンダとっても困っちゃったの。でもね、でもね、とってもおいしくって我慢で・き・な・い・のっ!だからミーは今度ジムでペダルを少し余分に踏むことを自分に約束したの。そしてお茶碗に半分だけごはんを入れてその上にたっぷしからし高菜を乗っけて「このおいしさ、あなたにもわけてあげたい、チェルシー」と薄ら笑いしながらハフハフぜ〜〜んぶ食べちゃったの。ほんとにおいしかったわ。ユーもさ、だから自分のお気にの高菜を早く見つけるんだぞ、ぞ、ぞ〜〜。


さて、間もなくサッカーワールドカップも始まりますが、サムライ・イレブンのひとり、MF中田選手も高菜が大好物なんだそうです。

「なかたはたかな」。

お後がよろしいようで。コソコソ・・・

雑感雑記 #306 (6/09/06記)

「想い出」

今週1週間はスペシャルウイーク。各番組が趣向を凝らしてスペシャル感満載で時間を進行しています。FM802午後1時からの番組は「フラワー・アフタヌーン」。なにやらコラボレーション企画をやったはったみたいです。そしてあろうことか、ボクがちょうど10年前に福富英明くんと一緒にデュエットした「Lovin' You」という曲をオンエアしちゃったみたいです。

今朝、FM802にやってきてその事実を知りほっぺが赤くなっちまいました。

HIV/AIDSの啓発活動へのチャリティを兼ねて制作したインディーズ盤だったのですが、おかげさまで当時はリクエストもバンバンもらってボクの番組でもよくかかったし、挙句Osakan Hot 100の年間チャートでもTOP10に入ったこともあるのです。だけど、値段は1500円でたった3000枚の限定発売だったにも関わらずなかなか売れなくてヒーヒー言っていたのを昨日のように覚えています。そしてそれが実は音楽業界ではごく「普通」のことなのだというのを学習したのもこのときでした。


当時FM802でやっていたスポーツイベントにFunky Sports Carnivalってのがあって大声を張り上げてステージMCで応援をして次の日ガラガラ声のまま東京に向かってのレコーディングでした。のどが徹底的に壊れてしまってのレコーディングだったのであの日の記憶が消えることはないでしょう。あ、そうそう、スポーツ・カーニバルのステージから応援してあげた若者が今ボクんとこでスタッフとして働いているってのも何かの縁なんでしょうね。閑話休題、そんな事情からレコーディングは本当に四苦八苦、それでも福富くんを始めレコーディングのメンバーはとっても優しくて声の出にくいボクにいろいろなアドバイスをしてくれました。今朝リスナーのみなさんから頂いたメッセージに「ハスキーな声」云々というコメントがあったのですが、その裏にはこんな事情もあったのです。

あれだけ売るのに苦労した3000枚も1年かけてきれいに完売しました。やっとこさで売り切ることが出来たのです。そして完売してから「もうないのですか?」「どこに行けば買えますか?」などなどの質問がいっぱいやってきて苦笑いしたものです。世の中つくづくそういうものなんですね。実は今も時々そんな質問が来たりするのですが、このCDの再発は今後一切ありません。だからひょっとして自分のCDライブラリーにお持ちの方、ぜひそのままそっと持っておいてやってください。よろしくお願いします。

唐突に蘇ってきた記憶、今回は十年一昔のあたりをうろうろと。

6月9日(金曜日)

棚ぼたで手に入れた甲子園バックネット1列目の席。うひゃひゃと笑いながら阪神・西武の交流戦を見に行きました。もうメチャメチャ選手のすぐそばで感動です。下柳投手と松坂投手の投げ合いでそれぞれの持ち味を前半はたっぷり楽しめました。7回から阪神の分はとっても悪くなってしまいましたが。ま、何はともあれ、やっぱり松坂くんの球の球威、切れというのを実感しました。早さというよりも重さっちゅうか球威っちゅかそゆのが全然ちゃうんですね。敵ながら天晴れでした。試合は1-10で負けてしまいましたが、しかし貴重な体験でした。

へべれけに酔っぱらったナイターでした。

雑感雑記 #307 (6/12/06記)

「スタンダード」

日本語にすると基準とか標準になります。
でもちょっと考えてみるとこんなに「あやふや」「曖昧」なものもありません。

例えばひとつの仕事を大体何分で終えることが出来るのかを平均化して時間を設定するとそれがその仕事に対しての基準になります。ただその仕事に従事する人が熟練していくと最初に設定した時間より早く仕事を仕舞えるようになり、今度はその短い時間が基準になります。例えば全国平均が50点の試験を、IQがめちゃめちゃ高い学校の生徒にしてもらうと95点とかになってしまいます。

そうです、このようにスタンダードは平気で変化するものなのです。
だからこれは基準、標準とは言いつつも、「絶対値」ではなく「相対値」なのです。

曖昧なものだから、仕事に対するスタンダードのみならず、人は生き方のスタンダードまでを簡単に「自分基準」で設定することができます。そしてここが「スタンダード」というものの一番危険なところです。能力を限界以上に超えてまでの基準を設定する必要はありませんが、自分が納得するポイントのもう少し上を常に「自分基準」として設定する意識を持ちたいものです。

「克己の心」はここから芽生えると信じます。
また同時に、「常識」という魔物もこの意識で高めていくことができると強く思います。

6月12日(月曜日)

2年ぶりのThe LOVEです。七夕の日に8枚目のアルバム「喜怒愛楽」をリリースすることもあり、昨日のライブ明けでスタジオに来てくれました。平くんもウッチーもかっちゃんも変わらず元気そうでした。

コツコツと10年の彼らとももう知りあって7年になります。そんな仲なのに久しぶりの逢瀬は男同士でもちょっぴり照れくさいもんでした。

これからも変わらずコツコツといい曲を生み出していってほしいと心からのエールを贈りました。

雑感雑記 #308 (6/13/06記)

「イチロー・スタンダード」

イチロー選手は世界レベルでも超一流のアスリートです。一般人には到底太刀打ちの出来ない超一流の「資質」を持っていることもはっきりしています。それでもアマプロを問わず野球人はイチローを目指します。そして「資質」の違いに気づいてため息をつきます。イチロー選手がわんさかいるならイチローのイチローたる由縁は無くなってしまうわけで、これは実に当たり前のストーリーでもあります。

それでも今回は「当たり前」という言葉で簡単に放り出さずにもう少し考察を加えてみましょう。

素晴らしい資質を持っているのは歴然としていますが、でもイチロー選手はその資質のみで勝負しているのでしょうか?答えは当然ノーです。彼には彼の「スタンダード」があり人知れずその目標値を目指して日々研鑚を重ねているはずです。この「イチロー・スタンダード」はきっと彼の資質が一般人の資質を大きく凌駕しているのと同様に凄まじくハイレベルなスタンダードであろうことは想像に難くありません。

スタンダードを考えるときここが一番大切なポイントだとボクは考えます。前回の雑記でボクは「能力を限界以上に超えてまでの基準を設定する必要はありません。」と書きましたが、より一層の高みを目指す時、人は自分をごまかすことなくその限界点を設定してそこに果敢に挑むべきであるとも考えます。スタンダードの話がいつの間にか、いかにストイックであるかに変化してしまっていますが、より上のステージを目指す者にはそれが当然の課題であるとボクは思います。イチローになることは出来なくてもこの課題をストイックに遂行する人には相応以上の「対価」と「評価」がきっと与えられることでしょう。

「イチローとは根本的にちゃうねんからイチローには絶対なられへん。」とさっきも書いたように「当たり前」に放り出していませんか?

この「当たり前」感覚が人の感覚、感性、そして能力までをも澱ませてしまうのだとボクは強く思います。「自分基準」を今までよりも少し高めに設定するきっかけになればとボクの考えるスタンダード論を2回に分けて述べた次第です。

6月14日(水曜日)

来週久しぶりのアルバム「セツナウタ」をリリースするリクオがボクんとこにも久しぶりに来てくれた。ピアノマン、リクオは1年120本くらいのライブをしているそうだ。いやまあ、すっごいバイタリティ。

でも今回のアルバムはそんなリクオのパワーというよりしみじみと人生を感じさせてくれる渋いアルバム。あなたもぜひ1枚。

帰り際ワールドカップに因んで空中でボールを競り合ってみた。そしてどちらにも仲良く負け点3がついた。

Jun13 Result: Bic. 50min. 289.1kcal 19.2km 9702steps Rice 1.8bowl 1 plate of Dumplin

雑感雑記 #309 (6/14/06記) 

「伝える Part 1」

少し前なんですが、興味深いテレビ番組に出くわしました。NHKの討論番組でした。

爆笑問題のお2人が東大教授を前にして学問の府のさまざまな矛盾や問題点を指摘しながら、要するに「なんで学問ってこんなにおもろないねん!」という論を吹っかけそれを教授たちがしっかと受け止め、丁々発止のやりとりをするという趣旨の番組で、一方的にやり込められても仕方のなさそうな東大の先生方も、いい意味でルーズな方たちで爆笑問題の矢継ぎ早の突っ込みに澱みなく応答されていたのがとても印象的でした。

番組のやりとりの中でたくさん溢れ出てきた思わず膝をたたいてしまうような「表現」の中に特に心に残る一節がありました。

「教養とは伝える力」

正に言い得て妙。より的確に事象を表現して伝えていくためにボク自身も、もっともっと教養を身につけなければと思わず居住まいを正しました。

そしてこれはきっと誰にでも当てはまること。
そう思いませんか?

雑感雑記 #310 (6/15/06記)

「伝える Part 2」

大昔は「狼煙」(のろし)で、かなり昔は「飛脚」で、ちょっと前までは「郵便」で、そして今は「メール」でというのが伝える手段、通信のおおまかな歴史的推移じゃないでしょうか。

こうして並べてみると歴史が古いほど何かを伝えるのに要求された「労力」がいかに大きいものだったのかということに気づきます。「えれぇこった〜!戦争がおっぱじまるぞ〜!」と伝えるためにマッチもライターもなかった時代に狼煙をあげる労力たるやボクたちの想像を絶するものだったに違いありません。

でも労力を惜しみなく注ぎ込んだメッセージというのはきっと純粋な「愛」に溢れていたに違いないとボクは思うのです。

最近よく「BCC送信にて失礼します。」と書かれた一斉送信のメールを受け取ります。ボクの場合は仕事の関係上、大体はアーティスト情報やライブ情報などが記載されているものです。このメールを見た瞬間、ボクは読むこともなしにそれを「ゴミ箱」に叩き込みます。「え?大切な情報じゃないの?」って思われるかもしれません。 確かに。 でもボクにはこの手のメールの送信者にアーティストに対する「愛」をかけらも感じることが出来ないのです。星一徹さんより頑固親父と思われるかもしれませんが、それくらいボクは伝えられるメッセージには「愛」が込められていなくてはならないと考えているのです。

時代錯誤もはなはだしいと感じられることでしょうね。
でもボクは脆弱な現代の圧倒的な「便利」の影に潜む恐ろしさを、こんなところにも感じています。自分が伝えようとするメッセージを大切だと考える意識の欠如、すなわち「情」を持たぬ心の氾濫は世の中を必ず不毛にしてしまうことでしょう。

送信ボタンを押す前に一度立ち止まる。
そしてその誰かへのメッセージに「愛」が込められているかを判断する。
その姿勢、その時間はきっと人が人であり続けるために必要不可欠な尊いものだとボクは信じます。

伝えること。些細なこと。でも実はとても大切なこと。

6月16日(金曜日)

5月末に来てくれた時には風邪の為にスタジオライブが出来ずに悔しい思いで帰っていった松田亮治くんがリベンジライブに帰ってきてくれた。今朝は絶好調で、来週リリースのセカンドシングル「とおり雨」とStevie Wonderの「Overjoyed」の2曲をきれいで伸びやかな高音と共に熱唱してくれた。

おいしかった。これからの活躍にもホントに期待が高まる。

今回はおみやげに奄美黒糖焼酎「朝日」とおつまみに「手作り かつおみそ」ってのを持ってきてくれた。まだ放送中だったけど焼酎を呑んでみたらRyozyが「ヒロさん、もう少しだけ大人になってくださいよ。」と困り果てていた。わはは。

雑感雑記 #311 (6/16/06記)

「伝える Part3」

前回、前々回と「伝える」ことを考えていたら突然メールが飛び込んできました。イギリスから飛び込んできました。とってもタイムリーに飛び込んできました。

身構えて読んでみると差出人はボクの番組にも来てくれてステキなスタジオライブを聞かせてくれたビクター・デイビスくんでした。これもどうやら知人たちに出しているBCCメールのようですが、今回はちょっぴり興味があったのでしっかり読んでみました。

すると、彼のライブのご案内でした。「大阪ブルーノートでも見たんやけどなあ。」と頭を掻きながらもうちょっと読んでみると入場料15ポンドのライブだけどe-mailで「行きま〜す!」って返せばどうやら招待してくれそうなんです。

「なかなかええこと、伝えてきよるやんけ!」とニヤニヤ。

VICTOR DAVIES LIVE AT JAZZ CAFE! TOMORROW (Saturday 17th June)
With support from Joy Denalane and Mark Wilkins
DJs Dom Servini and Simon Goss
Wah Wah club night follows from 11pm featuring Motiv live set 5 Parkway Camden London NW1
Nearest Tube: Camden Town Doors 7pm Show 7.15pm Tickets £15
EMAIL BACK FOR CONCESSIONS LIST!! ........................................................................ ...................
OTHER VICTOR DAVIES LIVE DATES
29 June . UK . London . Book Slam @ Cherry Jam
19 July . UK . Birmingham . Living Room
20 July . UK . London . Living Room

「ふむふむ、金曜に番組終わってすぐ飛んで行ったらなんとか間に合うかも?」「ん?でも帰りはいったい日本時間の何時に到着するの?」「ボクは月曜は午前6時からやから日曜の夜に到着する便やったらなんとかなるかもね。」「わあ、久しぶりにイギリスのあのまずいパブ・ランチを食べるのもいいかもね、うふ。」なんてルンルン気分で考えていたら、ハタと気づきました。

「入場料の15ポンドはおごってもらうとして、じゃあ、往復の飛行機代はどうなんだろ?」って。

現実にすぐ引き戻されたとはいうものの、想像の世界に遊ぶのはとってもロマンチックで楽しいひとときでした。

さすがにBBC国営放送が幅を利かせるイギリスからやってきたBCCメールですね。鼻歌まで飛び出してしまいました。

ロマンティックが止まらない♪

「それは、CCB!」と突っ込まれたところでお後がよろしいようで。

6月16日(金曜日の夜)

梅雨の中休み、晴天の1日。チャンスは今日しかありません、今年初の屋上BBQを敢行することになりました。テーブルセッティングも終え、オーディオも焼酎もお客さまの到着を待ちます。

待つことしばし、FM802若手DJの吉村くん、冨永くんがお肉が喰えると思ってやってきたので、世の中そう甘くはないことを懇切丁寧に教えてあげました。こんなにいい先輩は滅多にいないと彼らも嬉しかったことでしょう。

今回はアーティストのお客さまもたくさん来てくれました。左上はフィンガーピッキングが癒されるギタリスト、わたなべゆうくん、右上は今ほんとにコツコツとライブを積み重ねているワライナキの高田志麻ちゃんと白井大輔くん。

左下はもちろん我が友、誰だっけ?、あ、そうそう押尾コータロー。今日しかスケジュールに空きがないという彼。晴れてほんとによかったっす。で、右下はluz fonte (ルース・フォンチ)のおかけん。ライブでしっかり聴かせる男の笑顔はいつでもファンキーです。

そしてシャーリーもニコニコと登場。ステキな夜景をバックに乾杯といきました。でもシャーリー・スマイルはいつでもみんなの気持ちを柔らかくしてくれます。

喰うもん喰って呑むもん呑んだら、始まりました。セッションが!ゆうくんの曲を初めて聞く押尾っちのサイドバッキングは最高!ギタリスト同士の♪のからみは絶品でした。ワライナキも「サクラフブキ」を熱唱してヤンヤヤンヤ。ここにルーフォンも加わってのセッションは静かにアコースティックに鳥肌ものでした。

みんなの笑顔といっぱいの♪に包まれて都会の夜は更けていきました。

And the party went on, forever.

V字バランスがステキに決まっているおじさんはある音楽関係の会社の社長さんです。キラキラしてるおじさんもやっぱり音楽関係の会社の社長さんです。これを見て業界志望の人の数が減らないかそれだけがボクは心配です。

雑感雑記 #312 (6/19/06記)

「そろそろ」

早朝事務所に向かう車の中、やられました。
少しばかり気の早い蚊に左ひじをやられました。
無性に痒くてしかたないのですが、運転しているのでなかなか掻けません。
だから余計に痒くなります。 やっとこさの赤信号、思いっきり掻いてあげました。
んが、ひじはお肉が他の場所よりプニプニしているのでなかなかしっかりと掻けません。
それどころかそのせいで「必殺爪十字」も出来ないのです。

頭に「隔靴掻痒」の四文字熟語が出てきましたが、ますます痒くなっただけでした。

毎朝必ず食べるフルーツのラインアップにスイカが加わって、しばらく経ちます。今までは水っぽい果汁が溢れ出てくるだけでおいしいとは感じなかったのですが、今朝遂にスイカ本来の甘みをほんのり感じました。

そろそろですね。

6月19日(月曜日)

あさってニューアルバム「MUSICREAM」(俺命名)をリリースするFried PrideのSHIHO&横田アキオの2人がやって来てくれました。今週はフラプラ・ウイーク。毎朝やって来てくれて必ずスタジオライブをしてくれるのです。

今朝は陽水さんの「リバーサイド・ホテル」をごきげんに聴かせてくれました。やんや、やんやの喝采でした。今日聞けなかった人は明日ぜひ聴いてくださいね。で、彼らの最新アルバムも手に入れてくださいね。いいアルバムだぜ。

シェーカー(マラカスのようなもの)を振りながら記念撮影したらあまりのリズムに横ちゃんあきれかえってました。わは。

雑感雑記 #313 (6/20/06記)

「離合集散」

朝10時に番組を終えてすぐ軽い昼食を摂ります。世間一般の常識からは少し早いのですが、何と言っても午前3時に朝食なのでこうなってしまうんです。

昨日はサンドイッチを頬張りました。モクモクと食べている時にかなり前からの知り合いの中堅バンドのリーダーとメンバーが2人でやって来ました。アポなしだけど、ボクもサンドイッチ中で他にすることがなかったので「おぅ、座りぃや。」と椅子を勧めて「で、何?新しい音でも出来たん?」って問いかけました。

少し沈鬱な表情の2人の口から出た言葉は「ボクたち、解散することになりました。」でした。
想像していなかった言葉だったので一瞬の「空白」がその場を包みました。

社会人として生活する術に「組織に属して時間と労働の対価」を得る方法と「自分の持つ才・技術への対価」を得る方法、大きく分けてこの2つがあります。そしてこの2つは「リスクとリターン」の図式を見事に表しています。「寄らば大樹の陰」という思想はもはや通用しない時代になったとは言うものの大方の人は1つ目の生き方を選択します。それに対してアーティスト活動をする人は当然2つ目の方法で生活の糧を得ることになります。そしてこれがごく普通に機能している場合には「解散」などという単語が出ることはないはずです。

だからこの解散を告げられた「空白」の後、ボクからは「なんで?」という言葉は出ませんでした。「どないしていくねん?」これが次にボクの口をついて出た言葉でした。「なんとかソロでやっていきます。」予想通りの言葉でした。だって音楽が大好きで入ってきた道だから当然と言えば当然です。しかも彼らには間違いなく「上質の才能」が備わっていてその音楽すべては一級品であったとボクは信じて疑いません。でもそうした才能、努力以外にも確実に時代の流れ、時の運、縁などが大きく作用するのです。また別の形で新しい一歩を踏み出そうとする彼らをじっと見つめながらこれから先彼らの前に待ち受けている途方もない重圧を考えると気持ちは塞ぎました。

「ずっと応援してもらっていたのに結果を出すことが出来ずにすみませんでした。」と俯き加減で発せられた言葉に鼻の奥がツンとなりました。どの業界でも、どんな社会人にもきっとあるピリオッドの風景なんでしょうが、音楽業界のそれは無惨にも明白に白黒が見えてしまいます。

今までもボクの前で何度も繰り返されてきた光景。深い「慟哭」の中から名曲が生まれてくるのを待つことにしようとそのたびに思いながらも、ボクはこの光景にいまだに馴染むことはできません。

集合があれば離散も当然あります。そして「離合集散」には必ず真摯なドラマがその背景にあります。

6月20日(火曜日)

フラプラ 1week Liveの2日目。今朝はスタジオライブでは名曲「La La means I love you.」をやってくれた。SHIHOの伸びやかなボーカルの為にこの曲があるのではとまで思ってしまった。Yeah, Yeahの喝采を贈った。(ちなみに昨日はやんややんやの喝采)

アルバムからはシャカタクの超有名な「Nightbirds」をオンエア。月ー金でニューアルバム一枚をライブとCDオンエアでカバーする予定。ステキっしょ?

SHIHOがシェーカーを持ってきてくれなかったのでペットボトルでリズムを刻んでみた。昨日よりいい感じだったので横ちゃんのギターもちょっとリズムを合わせはじめてくれた。

雑感雑記 #314 (6/21/06記)

「夏至」

今年は今日が夏至でゲシ。
(「〜でげす」という江戸時代岡っ引言葉を気取っているつもりなのでそっとしておいてやってください。)

豆知識を少々。日本では夏至の南中高度が78度もあります。そりゃ頭のてっぺんからジリジリ来るわけだわ。対して冬至のそれはたったの32度。その差はなんと46度もあるのでげし。

ま、この夏至という日、梅雨から真夏への橋渡しのような意味合いがあります。この日前後から相当我慢強い人でも、やはりエアコン依存度も高くなってきます。ボクなんて梅雨特有のムシムシを無視出来ないくらい弱い男なので以前書いた「寝姿バンザイ症候群」を避けるためにもエアコンには相当お世話になっちゃっうんでげし。(もちろん、エコ意識を持っての温度設定ですよ。)

少し前の雑記で豪語した通り、ボクは絶対風邪をひきません。ひかないのではありますが、最近、ここ4−5日少しばかり尋常ではない異変に見舞われています。熱もないし、鼻ズルズルでもないのに、なぜかノドがいがらっぽいのです。しかしそのいがらっぽさが風邪の菌とかウイルスがはりついた時に感じるイガイガ感とはまるで違うので面食らっています。要するに風邪退治のプロでもあるボクが今まで経験したことのないいがらっぽさなのです。もちろん油断してるとそこから本当に風邪になっちまうのでいつものうがい作戦etc.は怠りなく決行中です。だからこのイガイガもまもなく雲散霧消することは明白です。

それにしても何なんでしょう、この奇妙なノドのイガイガ感は?しばらく考えてみてボクなりに得た結論は「からだの冷え」でした。目覚めるまでエアコンのお世話になり、それに加えて早朝から毎日FM802のスタジオで放送している時も放送機材がオーバーヒートしないように低めに設定され吹き出し口から吐き出され続ける冷気に当たり続ければやっぱ冷えますよねえ。昨日その結論を出して対抗策としてスタジオで羽織るウインドブレーカーを持ち込もうと決心しました。・・・が、今朝は忘れました。だからやっぱさぶいです。

結論。

これから本格的な夏に向かってやはりしっかり対策を立てないといけないのは「からだの冷え」でしょう。みなさんもUVケアと同じくらい「冷えケア」を。

以上でげし。

6月21日(水曜日)

フラプラ 1week Liveの3日目。今朝も和気あいあいでかっ飛ばしました。スタジオライブはMUSICREAMに収められているオリジナル曲の1曲「Get down to me」。いや、まあ、これがド派手なリズムでごきげんさんでした。遂に「イェ〜〜ッス!」と叫んじゃいました。そしてCDからはオリジナルラブが原曲の「接吻KISS」をしっとりと。

ほんまこの2人は凄すぎます。

今日もSHIHOがシェーカーを持ってきてくれなかったので、自前のモンキーシェーカーを持ち込みました。ボクの手から繰り出されるジャングリズムに横ちゃんも俄然のり始めました。いやあ、今朝のセッションはすっごくウッキッキーでした。

雑感雑記 #315 (6/22/06記)

「立入検査結果通知書」


先日1枚の通知書が舞い込んできました。「貴下記対象物について平成18年6月16日立入検査を行ったところ、下記のとおり不備欠陥事項が認められましたので、すみやかに改善されるよう通知します。」だって。

怒られてしまいました。それも相当。このまま放置するのはよくなさそうです。
「だってボク知んなかったんだも〜ん!」というのもどうやら言い訳けにならないようです。でも、知らなかったのは事実なのでなぜ怒られているのかをはっきりと知るために担当のお役所に電話することにしました。

最初に出てくれた人に電話の趣旨を伝えると「しばらくお待ち下さい。」ときてオルゴールの保留音がポロリンポロリンポロリンリン♪と流れ出しました。鼻歌気分で「フンフンフフン♪」と待ちました。待つことしばし、オルゴールが突然切れて一瞬外界の気配が受話器越しに伝わってきました。ボクは一応怒られている人なので印象を少しでもよくしようと、とってつけたような笑顔になって「あ・・」と言いかけた時、すかさずまたオルゴール音に切り替わりました。取次ぎんときによくあるあれです、あれ。

ええ、ええ、ボカァ大人なのでもちろん、ニコニコと待ちましたよ。もう一度オルゴールの音にハミングを重ねながら待ちました。さっきより少し長く待たされてオルゴールの音がまた途切れました。すぐに笑顔に、でもすぐまた保留音に。さすがお役所です。これがなんとこの後3回、要するに計5回繰り返されたのです。「もう少々お待ち下さい。」とか「お待たせしております。」とかの言葉が一度もさし挟まれることなく5回もこの単純なオン・オフが繰り返されたのです。

ボクは言葉を操るプロです。だから相手に見えない状況でもその態度、姿勢などが「声」に与える効果を熟知しています。しかもこんときのボクは基本的に怒られる立場にある人だったので、いつにもましてへりくだる心の準備は出来ていたはずなんです。でもトータル約5分の保留と一瞬の外界の音を繰り返され続けたボクは、やっとつながったときにやっちまったんです、やっぱし。

「あのねえ〜、なんかわっけわかれへん通知書とか来たんやけど、どゆこと?え、どゆことよ!おたくのゆうたはることさっぱり伝わってけえへんねんけど、どうなん?」と。

どうやらボクの人格形成修行の旅はまだ当面終わることはなさそうです。

6月22日(木曜日)

フライドプライド1週間ライブ、4日目の朝。早い朝にも拘わらずSHIHO、横ちゃんニコニコと登場してくれました。

スタジオライブではザ・ゴスペラーズの「永遠に」をほんまにしっとりと歌い上げてくれました。BBSにもたくさんの反応が返ってきてボクもサメザメと嬉しかったです。アルバムからは彼らの本領発揮の1曲でもあるスティービー・ワンダーのHigher Groundをオンエアしました。

今朝もSHIHOはシェーカーを持ってきてくれなかったのですが、ボクが昨夜から調達していたホース・シェーカーで横ちゃんとセッションをしました。ボクの繰り出すシュアなリズム・サバンナに合わせる横ちゃんの炎のギターもとどまることを知りませんでした。いい汗かきました。

雑感雑記 #316 (6/23/06記)

「お客様各位」

また通知書が届きました。どうやら今週は通知書ウイークだったようです。

「XXXXXX型複合機の保守サービス終了について」

曰く、『現在ご使用いただいておりますXXXX型複合機は、製造終了後長期間を経過しているため、部品および消耗品の確保ならびにサービスの提供が困難となっております。弊社はこれまで「お客様第一」を経営理念として、製造を終了した機種の部品および消耗品の確保に努めてまいりましたが、すでに一部の部品に関しては入手不可能な状態になっております。つきましては、まことに恐縮ではございますが2006年12月31日をもちまして、消耗品および保守サービスのご提供を停止せざるを得なくなりましたので、事前にお客さまにお知らせ申し上げ、ご理解をお願いする次第でございます。』だって。

ま、確かに民間企業からの通知書なのでお役所仕事よりは文章も繊細に綴られているとあなたは思ったかもしれません。甘い!あ〜たは悪いけど甘ちゃんです。こんな文章なんてそれこそ慇懃無礼(いんぎんぶれい)を絵に描いたような文章じゃないですか!文章読解力に長けた寺平さんにかかるとこの文章、実はこんなことを言ってるってことが見えてくるのです。

『あのね、あんたとこで使ってるうちの機械だけどさ、普通はリース期間が終わったら新モデルも出てるから新しいリースとか組むもんなのね。ってか、リース途中でも新製品が出たら結構たくさんの会社ではリース組み替えてさ、新機種にしちゃってくれてんだよなあ。でもあんたってさ、リースが終わってもまだ動くからとか何とか言って安〜く買い取ってもう10年以上も同じ機械を使ってるわけなのね。ま、もちろん、我が社の製品だからさ、そこんとこあんまりきついことも言えなくて今まではメンテとかやったげてたけど、もうダメだかんね、こっち儲かんないもんね、したげないかんね。(カンネ・モンネの法則)往生際の悪いのもそろそろ止めて悪いこと言わないから新機種にしなって!いいよ〜、今の新製品、あんたとこの機械ではできないあんなこともこんなこともできんだよ〜。ほ〜ら、どうよ、え、どう?』

カチャッ、ウィ〜〜〜ン。(節電解除ボタンを押したときの音)
ガチャコン、ガチャコン。(A4指定枚数を健気にコピーしてくれている音)

そう今回の通知書で、やり玉にあがっているのはうちのオフィスで10年を超えてがんばってくれているコピ男くんなんです。ソート機能は最初からついていませんし、手差し機能が最近ちょっと調子も悪いし、しょっちゅう紙詰まりを起こしちゃったりするんですが、それでもコピーだけではなく、ちゃんとファックスもできる賢い子なんですよ。

オフィスを訪れる人がコピ男くんを見つけて「わあ、懐かしい!こんな機種ありましたよねぇ。」と言いながら彼を撫で撫でしてくれて、心なしか胸を張るコピ男をニコニコと見つめてあげるのがボクの今の夢なんです。ボクのパソコンやボクの車と同じく彼がうんともすんとも言わなくなるまでボクはコピ男に大切な書類のコピーをし続けてもらうつもりです。

ほんの少し前までは供給者が消費者の要望を満たす努力をし商品を開発、消費者の満足を第一義として商売を営んでいました。そして今、それは完璧に過去の遺物になりました。現代の消費者は供給者の商売を肥大させる道具に過ぎず、そしてその大方は道具に成り下がったことにも気づかず満足しているように思えてなりません。

6月23日(金曜日)

フラプラ1週間ライブ、5日目最終日の朝。今朝のライブはアルバムMUSICREAMに収められているオリジナル曲「Words with wings」を小気味よいグルーブと共に聴かせてくれました。いや、まあ、やっぱ聴いていて「シャーワセ」でしたね。うん。

アルバムからは山下達郎さんの「Midas Touch」をオンエアしてこれで5日間でライブとCDでアルバム全曲を征服したことになりました。めでたし、めでたし。

今朝はSHIHOが歌いながら叩いていたジャンベって打楽器があったのでボクのオリジナルシェーカー、チェアと横ちゃんのジャンベのリズムバトルが終わることなく続きました。

MUSICREAM、ほんとにいいアルバムです。あなたもぜひ1枚!

雑感雑記 #317 (6/26/06記)

「無手勝流」

「おはようございます。」
「ん?そうかぁ?別にあんまり早いこともないやん。」

「おつかれさまです。」
「ん、なんで君に俺が疲れてるってわかるん?えっ?」

「雨が続いて鬱陶しいですねえ。」
「ま、梅雨に雨降らんよりましやろ?」

小学校時代に生物係だったのでそれをそのままグループ名にした「イキモノガカリ」
というグループが最近いい線いってるようです。

対抗してボクは今「イイガカリ」というグループを結成しようと画策しています。

雑感雑記 #318 (6/27/06記)

「読後感」

小川洋子著「博士の愛した数式」を読み終えました。
映画でご覧になった方もいらっしゃるでしょうし、本を読まれた方もたくさんいらっしゃると思います。

今回はボクなりの感想を。

小川さんの書を読むのは初めての経験だったのですが、演技に造詣の深い802の友人から映画を薦められたことがこの本を読むきっかけでした。女性ならではの細やかな描写に感銘を受け、またさりげない表現のひとつひとつに「体温」を感じました。読書中ずっとボクの心はポカポカの温かさに包み込まれていました。純文学系いたって苦手なボクは彼の薦めがなければこの本を取り上げることはなかったかもしれません。感謝しています。

数学博士の数奇な運命を描いたストーリーだから当然なのかもしれませんが、心酔する藤原正彦さんが担当されているあとがきを読みながら「温かさ」を反芻出来たのも幸せでした。

さて映画どうしましょう。映画館での公開は終わっていますが7月にはレンタルも開始されるようです。さて映画どうしましょう。そもそも802の友人はボクに映画を見せたかったのです。深津絵里さんの演技を見せたかったのです。

原作から脚本に変わり、そして映画は監督の主観で色づけをされます。読者はまた圧倒的な主観でストーリーを自分色に仕上げます。そして映像は往々にして読者の主観を裏切ります。

さて映画どうしましょう。その他のキャスティング、博士は寺尾聡さん、博士の義姉は浅丘ルリ子さんと、ボクの本を読んだイメージに正にドンピシャの配役であるのは間違いないところです。

ここは意地を張らずにに近いうちに主観の相違を愉しむためにも映像の扉を開いてみることにしましょう。

このようにしてボクの雪隠読書は続行中です。
そしてそれはこの世に雪隠の存在する限り続けられていくことでしょう。

雪隠本は、んちよりもうず高く。

雑感雑記 #319 (6/28/06記)

「2006 サッカーワールドカップ・ドイツ大会」

「ええっ!?もう日本は予選敗退やのにまたわざわざワールドカップの話題出すやつは、どいつや!」
「はい、ボクです。」

ロナウド選手、遂に通算得点15点で世界ランキング1位になりました。
すごいもんです、大五郎のような風貌だけど、ほんとすごいもんです。

とか、評価はしているもののやっぱり気になるのは4年後の南アフリカ大会に向けてのこれから先の日本代表の動向。水面下では、より強い日本チームを作るためにさまざまな画策が進められていることでしょう。昔から「予定は未定にして決定に非ず」という格言もあります。極秘裏に進められる計画などは「決定事項」になるまでは、やすやすと我々外野席が知るべきものではありません。

次期日本代表監督就任を要請されているのが、J1ジェフ千葉監督のオシムさん。
彼も就任に前向きとはいうものの今日現在最終結論は出ていません。

ほぼ決まりの話なんでしょうが、もし万一この話が流れるようなことになったら、
この水面下工作を事前にリークした形になってしまった川渕チェアマンは相当惜しむ(オシム)ことになるでしょう。

雑感雑記 #320 (6/29/06記)

「国道1号線」

FM802は国道1号線沿いにあります。

国道もたくさんありますが、1号線ですよ、1号線。
なんたって大阪から東京まで別料金なしで走ってける道なのですよ。日本の大動脈であることに間違いありません。そんな華々しい道を光栄にも毎日ボクはママチャリをギコギコ漕いで走らせて頂いています。

たった3分間のチャリライドとは言うものの、FM802に向かう早朝の国道1号線はガラガラで貸切り状態です。くどいようですが、国道1号線ですよ、いいっすか、Route1ですよ!そんなセレブな道がボクのためだけにある。これは快感以外のなにものでもありません。だから今朝も今日はいい日になるかどうかを占うために、車道に細くひかれた車線を踏み外さないように走っていました。ところがなぜか今朝はいつもよりフラフラしてしまってどうもうまくいきません。少しばかり意地になりながら白線チャレンジを続行していました、「ここまで何本かはあかんかったけど、横断歩道手前の線は他の線より長いからあそこを踏み外さなかったら今日はきっとグレートな1日になるで!」と考えながら。

そんとき、プップ!と軽〜くボクの背中でクラクションが。

そう、早朝の国道1号線はガラガラとはいうものの、やはり1号と名づけられた大動脈だったのです。タクシーが多分フラフラ走るボクを見ながら、それも白線を踏み外さないでおこうと必死の背中を見せるボクの意図をしっかりとくみ取りながら近づいてきていたのでしょうね。ハッと道を譲るボクの横をスイ〜っと追い抜いていきました。

背中が恥ずかしいこともあるんだってことを学習させてもらった朝でした。

6月29日(木曜日)

indigo blueのRinaとKouichiが来てくれました。去年彼らの音に出会って恋に落ちて今年のNew Breezeに出てもらったとはいうものの番組登場はこれが初めて。でも音楽ぞっこん、ギターオタク的要素が満載な3人なので和気あいあいとたのしい時間を過ごすことが出来ました。

スタジオライブでは「Sweet Home」を熱唱してくれました。BBSには「ほんとに生ですか?」って反応が来るくらいのピカイチライブでした。8月には2枚目のアルバムも出ます。ぜひ。

2人共行脚用の小型ギターを持ってきたので元ギター屋さんのゼペット爺さんは状態チェックなどをしてしまいましたとさ。

雑感雑記 #321 (6/30/06記)

「街」

早朝の街、ゼロに近い人口密度の中でも、せっせと働く人たちがいます。
新聞配達の人たちとゴミ収集の人たちは、起き出す前の街のヒーローです。

ラジオでまあまあ人気者のボクですが早朝の街では、実はすっごい人気者なんです。

ボクが毎朝、日本の大動脈、華々しくセレブな国道、国道1号線を3分間チャリチャリしていると、時々ゴミ収集のお兄ちゃんが車の中から「ファンキー802!」とか言いながら手を振ってくれたりします。あ、もちろんボクも笑顔で「がんばりや!」とそれに応えます。

今朝は正にお兄ちゃんたちの作業している横をすり抜けていくことになりました。するとお兄ちゃん、大声で「アクセク、アクセス!」とボクが4月のスペシャルウイークで使ったフレーズを言いながら手を振ってくれました。ニコニコとそれに応じながらボクは「うん、結構浸透してるやん!」とこっそりほくそえませてもらいました。横を通り抜けるボクの薄ら笑いを見て勤労青年たちは何を感じたことでしょう。

ま、とにかく何となくしゃ〜わせな気分で802の下に到着。チャリに施錠していると、直前にすれ違ったちょっとゴマシオ頭のおいちゃんが、「すんませ〜ん」と戻ってきはりました。早朝とはいえ失礼があってはいけないので、ボクは満面の笑顔で「何でしょう?」と答えました。おいちゃん曰く「最近マージャンしたはりませんのんか?」

「??」

きらいじゃない、ってか、むしろとっても好きなんですが、さすがに早朝、それも本番直前にマージャンの話題は荒唐無稽に過ぎるのでしばらく絶句。 おいちゃんの話を聞いていると少し前まで時々行っていた雀荘のおいちゃんだと判明しました。ちょっとホッとしながらにこやかに「ああ、またその内行かせてもらいます。」と答えてボクはビルに吸い込まれました。

起きてくる街の佇まいを整える人たちがいれば、夜っぴてのお仕事を終え一直線に自分のねぐらに向かう途中の人もいる。早朝の街は静かにカラフルです。

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