HIRO T'S DIARY

● 10月前半の日記 ●

10月1日(月曜日)

世の中は下半期に向かって動き出した。同じスピードで回っているはずの時計の針の中で日常の風景は少しずつ変化を示している。今日からも、しかし何事も無かったかのようにボクの802の朝番組Hiro T's Morning Jamは午前6時にスタートした。

久しぶりのThe Loveが3人そろっての登場であった。9月にリリースされた4枚目のインディーズ・アルバム「未熟な林檎たち」のお披露目であった。アルバムは全曲なかなかの仕上がりである。これは一つ手に入れて聴いてやってほしい。メジャー、インディーはまじで関係ない自由奔放に今の自分たちをしっかりと表現しているこの3人のボクは圧倒的なシンパである。

左:何故かひとりウッキ〜状態のウッチーこと内田くん(G)
中:天然パーマがおばちゃんパーマと言われる中村くん(B)
右:ジャケット姿も凛々しい平くん(V)

10月4日(木曜日)

シング・ライク・トーキングの巨匠3人がお客様でした。なんと言っても今日は一日シンライデーですから、否が応でも来なくてはならない。しかし、朝が彼らにとっては早すぎる。西村さんなんて体は居たけど心はまだ羽毛布団の中だったね。いつもと変わらず和やかな「うさぎ」トークが繰り広げられたのは言うまでもない。ほんとなら今日の晩のライブも、らいぶ見たいのであるが明日を考えるとそうも言ってられない。しかし、竹善は「来なくていいって!」ってきっと心の中でつぶやくだろうから、悔しいのでそれすら言わなかった。でも楽しかった。

左から拇印を押そうとしている藤田氏、オレ、思わず出そうとした右手を必死で左手で押さえる西村氏、じゃんけんはいつも俺の真似をする佐藤氏と共に。

10月7日(日曜日)
いわゆる下半期がスタートした。そして、今日のHot100で遂にボクが担当を始めて10周年がやってきた。10年は長いけど、同時に短くもある。とりあえず、ひとつの節目を刻むことが出来て素直に嬉しかった。

ボクの似顔ケーキである。異様な程に奥目に作られていたがほのかに似ていたことも否めない。10周年なので10本のローソクが立ち炎を吹き消す儀式の前に来し方10年を振り返って敬虔なお祈りを捧げているフリだけはカメラを意識してやってみた。後ろにあるシャンペンも後で開けた。スタッフ・マースの背中にしこたまかかった。いと哀れ!ケーキはとても甘くそしてせつなかった。たくさんのおめでとうコメントもリスナーの人たちから頂いた。これも嬉しかった。みなさんがいるからボクもこうやって番組を続けられるのです。みんなにありがとう、そしてスタッフにもありがとうの日曜日だった。
10月9日(火曜日)

明日はGlayDay。However,彼らを朝っぱらから呼び出すのはさすがのボクも気が引ける。だから1日早い収録であった。4人揃っては初めてだったけど、ほんまに気さくな好青年である。自然体ってのが一番合っている。おじさまはとっても楽しく時間を共有させてもらった。この次はいつ会えるかわかんないけど、やはりまたカジュアルな時間を持たせてもらいたいものである。記念撮影の時に、この時とばかり真ん中に陣取ってしまったボクを見てTakuroくんは「リーダーみたいっすねえ」ってちょっとひがんでいた。明日はとにかく毎時間のグレイをたっぷりと楽しんでください。

10月10日(水曜日)

昨日収録をしたグレイ・デー素材をオンエアしつつ今日はビギンの3人が生のお客様。今回はニュー・シングル「灯り」と12月ライブのお話し。でも3人でしっかりとしたスタジオ・ライブを聴かせてくれた。普通ならCDから新曲はいくよね。でもビギンはそれをスタジオ・ライブで味わい深く。特に今日は時間との戦いがあった中でボクの心は非常になごんだ。ありがとう、ビギン!やっぱ、好きです、ビギン!またいつでもやって来てよね。チュッ!

10月11日(木曜日)

お久しぶりのKANちゃんです。今ライブツアーのらいぶ真っ盛りかついだ金太郎なんです。それでも目を少し以上腫らしてやってきてくれました。朝の時間帯はやはりちょっと可哀想な気持ちにもなりました。しかし、めげずにまたニュー・アルバムやライブの話しなどを根掘り葉掘り聞いたのです。楽しそうです、KANちゃん。いいことです。だから、ツアー最終日の大阪のライブはやっぱり見せてもらいに行くことにしました。この決断と英断を彼は裏切ることはないでしょう。嗚呼、来月がすんごい楽しみなのです。

そのKANちゃん、このライブツアーが終わったらフランスに移住するそうな。らしいって話しは伊集院さんからも聞いていたのだが、本人に確認をとるとやはりその通りとのこと。最低でも2年は住み着く決意だとか。羨ましくもあり、淋しくもあった。勿論創作・公演活動は下手をすると日本にいる時よりはペース・アップでするということなので、全く縁が切れるわけでもないし、また日本にいてもどちらにしてもそう頻繁には会えないので実は何も寂しがることはないのである。んが、やはり次回の逢瀬がいつになるかも分からないので別れ際に固い握手を交わしつつフランス行きの飛行機はどの辺を飛ぶの?って聞いてみたら「あのあたり!」って答えてくれたKANちゃんは、やはりボクの愉快な仲間であります。
10月14日(日曜日)


今元気いっぱいの広沢タダシくんがホット100にゲストで来てくれた。今のシングル「スーパースター」の話しや完成間近のアルバムの話し、また色んなプロモーション苦労話などを徒然に聞いてみた。明るく和やかな時間であった。彼はでもインタビューの後数十分後に迫ったインストアイベントの為慌ただしくスタジオを後にした。でも去る前に彼と記念撮影をしようとしたら何故かマネージャーの塚原さんが真ん中に陣取った。何故、彼が真ん中で、しかも微笑んでいるのかは全くの謎である。因みに左の写真はインタビュー中にパシャって撮った一枚である。ここでも笑っていいのかしゃべっていいのかって感じで広沢くんを困らせてしまった。でも、楽しいインタビューであったことは間違いないのである。ホット100終わりでダッシュで梅田タワーレコードのインストアに駆けつけて彼のアコースティック・ライブを3曲だけ楽しんだ。お客様もたんと来ていて大成功だったので安心した。でも俺も大急ぎで家に帰って2時間半の仮眠をとって深夜のアメフト番組に今夜はゴーなのだ。睡眠不足になったら、塚原さんにねじ込んでやろうと決心した。

10月15日(月曜日)
3枚目のアルバム「ドラマチック」リリースしたばかりのクラムボンから原田郁子ちゃんが2年ぶりにボクの番組に帰ってきてくれた。朝早いからちょっち可哀想だったけど、でもアルバムの話しになるとキラキラした目になってきたあたりはさすがだわ。ツアーも間もなくスタートであります。デビューして3年目に入っていよいよゴキゴキ度も全開って感じでありました。郁子ちゃんは元から小柄ではあるが、この記念写真ほどではない。横に立った時、にょきにょきってつま先立ってしまったのである。俺はいくつになってもお馬鹿さんなのである。
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